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【4コマ】恋愛カウンセラー発!2匹ぐらし【コラム】

カウンセラーの夫と自由奔放な妻のほのぼの生活。

〓 「はじめましての回(前編)」はコチラから 〓

彼女と一度別れた時、
僕が最初に感じたのは「怒り」でした。

身体が震えるほどの怒りを感じたのは、
生まれて初めてだったと思います。

 信じられない、マジかあの女!

 今まで一緒に過ごして来た時間は、
 いったい何だったんだ!?


 もう何もかも馬鹿馬鹿しい。
 結局、俺は騙されてたんじゃないか!


でも、僕はそれを彼女にぶつけられず、
唯一口に出せたのは

「最低だ!」

というたった一言の言葉でした。

彼女と別れてから、1日が過ぎ、3日が過ぎ、
…そして一週間が経ちました。

離れて過ごすことで怒りが静まると、
今度は悲しみの気持ちが出てきました。

 なんだよなんだよ、
 あんなに精いっぱいやったのに…。


 あんなにあんなに、
 楽しい時間も過ごしたじゃないか…。


 あの時のあれもこれも、
 みんな全部、嘘だったっていうのか?


悲しみの後は、あきらめの気持ちが続きます。

 これ以上もう、彼女を信じるのは無理だ…。

 例えもう一度やり直したって、
 きっとまた同じことを繰り返すんだ…。


 春から社会人なんだし、
 何もかも忘れて新しいスタートを切らなくちゃ。


当時、卒業と就職を控えていた僕は、
自分に言い聞かせるように、
何度も気持ちを切り替えようとしました。

でも、、、

ダメなんです。

彼女のことがどうにもこうにも、
気になって気になって仕方がないんです。

ぐるぐるぐるぐる、悶々と考えているうちに、
僕はふと、こんな風に思い始めました。

 ああ、もう… 何で気になるんだろう、
 何で忘れられないんだろう。

 …「好き」だから?…なのか?

 この気持ちはいったい何なんだろう?
 恋? 愛?

 自分の気持ちが分からない…。


 どっちにしろ、彼女のことを好きなのは、
 自分自身なんだよなぁ…。


 あれ、でもちょっと待てよ…。

 俺はいま、彼女のことを悪者にしてる?
 彼女のせいにしてるのか?


そうして僕は、思いきってある一通のメールを、
彼女に出すことにしたんです。

気になってしまうのは僕の方だったので、
正直な気持ちだけを伝えて、
後は彼女に委ねることにしました。
内容はだいたいこんな感じだったと思います。

『俺はどうにも、マゾなのかな。
 傷つけられたと思っても、
 どうにも気になって仕方ないんだ。


 それはたぶん、
 「それでも好き」っていうことなんだと思う。


 君がどう思うかはわからないけれど、
 俺は勝手に君のことが好きでいるんだ。


 だから、困ったことがあったら力になるから、

 君は好きな時に好きなように、
 俺を利用してくれたらいいんだ。

 俺はそれで充分、嬉しいみたい。

 だから、いつでも気軽に連絡して来てよ。
 これからもよろしく。』


このメールを出した時、
ものすごくスッキリしたのを覚えています。
今思えば、それは

「自分が好きなものを嫌いになる努力」

をやめた瞬間でした。

正直、僕は返信を全く期待していませんでした。
何ヶ月か経って、彼女が本当に困った時、

 少しはあてにしてくれればいいな

そう思ってたんです。
なので、もうすっかり別れた気持ちで、
心はスッキリとしていました。

ところが、です。

メールを出した次の日、
彼女は突然、僕のアパートにやって来たのです。

彼女はメールで何を思ったんでしょうか?
突然の行動の真意はいったい?
またまた来週に続きます

ゲームじゅやちん
来週もお楽しみに!ヒヨコ
〓【4コマ】2匹ぐらし-その1 はコチラから 〓

4コマの記念すべきその1のタイトルは
「はじめまして」でした。

1コマ目では
「ゆうかちんです。」
「じゅやちんです。」
と始まっています。

2匹ぐらし-その1-1









しかし、僕はふと、思うわけです。

あれ、いつから、
「ゆうかちん」「じゅやちん」なんだろう???

そうです。

僕達は付き合い始めてかれこれ7年が経ちますが、
もちろん初めっから、

「ゆうかちん」
「じゅやちん」

ではないわけです。

「え、あれって漫画用の呼び方じゃないの?」

という方。ごめんなさい。
2匹ぐらしは限りなくリアルな実情でございます。

いまではすっかり、親しい友人から

「じゅやちん」

なんて、呼ばれたりする有様です。

ふと、冷静に考えた時に、
何だかちょっと気恥ずかしいですよねぇ。

「私だったら恥ずかしくて、そんな風に呼べない」

そんな方も多いかもしれません。

思い返せば僕も、最初はずいぶんと、
恥ずかしかったんです。

そしてまた思うわけです。

その「恥ずかしさ」がなくなったのは、
一体いつからなんだろう???

付き合い始めた当時、
彼女は生きることにとっても苦しんでいました。

そこには、

家族との折り合いがうまくいかず…
人を信じられず…
世の中に対して絶望していた…

現在の彼女からはとても想像し難い、
とっても暗い過去がありました。

人はいつか離れていく。忘れていく。
気持ちは変わっていくし、
私が愛されるのは愛されるよう演じているから。
本当の私を、好きでいてくれる人なんていない。

そんな想いを強く強く、抱えていた時代です。
当然、僕は彼女に全く信頼されていませんでした。

彼女の力になりたいだけなのに、
近づけば拒まれ、「偽善者」とも呼ばれました。

「いったいこんな私のどこが好きなの?」

何度も何度も、言われました。

「そんな君の全部が好きなんだ。」

何度も何度も、伝えました。

なんにも出来なくて、なんにも言えなくて。
ちょっとだけ離れた距離で、ただ一緒に、
悲しい気持ちを感じていたのを思い出します。

「どうしたらいいかわからない」

そんな時間を彼女とたくさん過ごしました。
僕がまだ専門学生だった頃のお話です。

ある事件をきっかけに、
一度、2人が別れたこともありました。

僕は彼女に向かって、初めて、

「最低の女だ!!」

って言いました。
それを聞いた彼女は当然、

「ほら、やっぱり!」

って、僕から離れていったんです。
とても最悪な気分でした。

別れてしまった2人はどうなってしまったのか?
来週に続きます

ゲームじゅやちん
来週もお楽しみに!ヒヨコ
2匹ぐらし-その34

じゅんや:北海道の家はあったかいんだよ。
ゆうか:おふとん入ったらチミ寝るでしょ。

金曜更新
来週もお楽しみに!ヒヨコ