マキヲのひとり旅 -6ページ目

マキヲのひとり旅

2枚目になれない3枚目4コマ目の自称珍道中


Mariah Carey/ 
Hark! The Herald Angels Sing/Gloria (In Excelsis Deo)
『Merry Christmas』(1994)




クリスマスが近づいて来ました。街は賑わっていますね。

ところで、「クリスマス」は、この日にイエスの誕生を祝おうと、キリスト教を広めようとした一部の人々が決めたものであることをご存知でしたか?
イエスの誕生日ではないのです。
私はこの学びを通して知りました。やや衝撃でした。
決められた経緯は、今回の記事の主題ではないので、機会がありましたらお伝えさせて頂きます。

クリスマスは、イエスの誕生時について考える良いきっかけとなるでしょう。

イエスの誕生時に関する聖書の記述の一部をご紹介致します。
マタイの福音書とルカの福音書です。
福音書とは、イエス・キリストの生涯と教えを記した文書を言います。
マタイおよびルカは著者とされる人物の名前です。

 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレへムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。
  「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」
              (マタイの福音書第二章「占星術の学者たちが訪れる」(第1-2節))


ここではイエスを「ユダヤ人の王としてお生まれになった方」と表現しています。イエスはかつてユダヤを治めていた「ダビデ王」の再来と考えられていました。

 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。
 あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
                     (ルカの福音書第二章「羊飼いと天使」(第8-12節))


重要なことは、初めにイエスを訪れたのは、「異国の占星術の学者」と「羊飼い」だと云うことです。

旧約および新約聖書ができた頃のユダヤ人の多くは差別的思想を持っていました。
差別の対象は異国人や羊飼いなどです。
ユダヤ人(民族)の優越意識からくる差別対象の象徴が異国の人々(外国人)。
羊飼いは、安息日に神への捧げものができない人々(弱者)への差別対象の象徴です。
生き物は、ユダヤ教やキリスト教で定められている安息日に関係なく世話をしなくてはいけないのですが、当時は生き物の世話をする人々は、教義に背く人々であると蔑まれていました。

お伝えできることは、
イエスの誕生を祝うことができる、キリスト教に熱心な人たちや豊かな人たちにのみイエスは寄り添っているのではありません。
むしろイエスは、謂れのない差別をされてしまっている人たちや、地に足を付け、今を生きている人に寄り添っているのです。


そして、そのままのあなたにこそ、イエスは寄り添っているのです。


先述の「羊飼いと天使」にて以下のような賛美が記されています。

 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
 「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に敵(かな)う人にあれ。」
                              (ルカの福音書第二章第13-14節)


「いと高きところには栄光、神にあれ」を、ラテン語で「グロリア イン エクセルシス デオ」といいます。
グロリアは(栄光)、インは英語の「IN」に近い前置詞、エクセルシスは(高いところ)、デオは(神に)と言う意味です。

この場面を歌ったのが讃美歌106番「荒野の果てに」です。
この讃美歌106番の一部を、なんとMariah Careyが歌っていました。
1994年発表のアルバム「Merry Christmas」の「Hark! The Herald Angels Sing/Gloria (In Excelsis Deo)」
讃美歌98番「天(あめ)には栄え(Hark! The Herald Angels Sing)」と106番「荒野の果てに(Gloria (In Excelsis Deo))」をアレンジして1曲として歌っています。

今回はバッハの曲ではありませんが、こちらをご紹介致します。