ヤコブ・オブレヒトは15世紀後半に輩出したジョスカン・デ・プレ等数多くのフランドル楽派の音楽家の中でもジョスカンやイザークと並びとても重要な存在の音楽家の一人です。
オブレヒトについては今まで何度か取り上げてきました。
今日はジェレミー・サマリー指揮オックスフォード・カメラータの演奏する「OBRECHT: Missa Caput / Salve Regina」と言うアルバムを聴きました。これには「ミサ・カプト」、4声と6声の2曲の「サルヴェ・レジーナ」、モテトゥス「ペテロのもとにイエスが来たりて 」が収録されてています。(記事冒頭に掲載したのは、アルバムの最後に収められていた6声の「サルヴェ・レジーナ」です。)ジョスカンともイザークともまた違った音楽。長く続く旋律が独特の空間を描き出しています。オックスフォード・カメラータの声はタリス・スコラーズやシックスティーンのような洗練された美しさとはひと味違った独特の雰囲気があります。その柔らかく素朴な質感がオブレヒトの音楽の天国的な美しさにリアルな人間味を感じさせる肌触りを与えているようです。
「オックスフォード・カメラータは、イングランドのオックスフォードを拠点とする英国の室内合唱団である。カメラータは1984年に指揮者ジェレミー・サマーリーと歌手デイヴィッド・ハーリー、ヘンリエッタ・カウリングによって創設され、同年5月22日に初公演を行った。団員は15名のコアメンバーで構成されるが、レパートリーの要求に応じて人数は変動する。主に無伴奏レパートリーを演奏することで知られる一方、オックスフォード・カメラータ器楽アンサンブル(1992年創設)やオックスフォード・カメラータ・バロック管弦楽団(2007年創設)の協力を得て、伴奏付きレパートリーも演奏している。」(Wikipedia英語版 Oxford Camerata より (DeepLにて翻訳))
こちらからジェレミー・サマリー指揮オックスフォード・カメラータの演奏するアルバム「OBRECHT: Missa Caput / Salve Regina」全曲お聴きになれます。
15世紀後半において、ヤコブ・オブレヒトはジョスカン・デ・プレに匹敵するほど尊敬された作曲家であった(実際、オブレヒトはフェラーラ公の宮廷でジョスカンの後任を務めた)。オブレヒトの音楽は、陰鬱から穏やか、歓喜に至るまで幅広い表現力を持ち、即興的な、しばしば高揚する旋律が特徴である。彼の宗教曲は長尺である傾向がある——『ミサ・カプート』は45分、『サルヴェ・レジーナ』は各15分——演奏者が音楽の焦点を見失いやすい。しかしサマーリーは常に旋律の勢いを保ち、音楽の官能的な美しさと精神性の両方を聴き手に示してくれる。オックスフォード・カメラータは本作では正確な音程と澄んだ音色で歌い、価値ある録音となっている。
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ルートルフ、ついに正体がバレる!?
7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意して――。
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赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?
ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
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頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。
ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!
貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
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刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先