シューマン 交響曲第1番「春」、第3番「ライン」 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏でシューマンの交響曲第1番を聴いています。

 

「ロベルト・シューマンの交響曲第1番変ロ長調作品38「春」(Sinfonie Nr. 1 B-Dur op. 38 "Frühling" )は、1841年1月から2月にかけて作曲され、同年3月31日、メンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演された。ザクセン国王フリードリヒ・アウグスト2世に献呈された。演奏時間約33分。

シューマンの交響的作品は、1832年にト短調を主調とするものが試みられたが、未完に終わっている。この曲は、故郷の地名を採って『ツヴィッカウ交響曲』と呼ばれる。
1838年から翌年にかけて、シューマンはウィーンでフランツ・シューベルトの兄フェルディナントを訪問し、ハ長調交響曲(D.944)の自筆譜を発見する。3月の初演に際して、音楽誌に「天国的長さ」という表現で紹介した。シューマンがこの曲を実際に耳にしたのは1839年12月の再演時であった。
1840年にはクララ・ヴィークと結婚し、歌曲を量産するとともに、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの平均律クラヴィーア曲集やウィーン古典派の弦楽四重奏曲を研究した。シューマンはハ短調交響曲を構想するが、これも完成されずに破棄される。
こうしたもと、第1交響曲は1841年1月から2月のごく短期間で完成された。スケッチはわずか4日間だったといわれる。初演は好評で、シューマンは「ベートーヴェン以降の近代の交響曲として、かつてない共感を得られた」と書いている。
(中略)
「春」という副題については、以下のいきさつがある。
この曲は、アドルフ・ベトガー(英語版、ドイツ語版)の詩に霊感を得て書かれたといわれ、シューマンは当初のこの交響曲を「春の交響曲(Frühlingssinfonie)」と呼び、初演時は各楽章にそれぞれ先述の標題を付けていたが、後に取り去った。シューマンがメンデルスゾーンに宛てた手紙には、第1楽章について、冒頭のトランペットは高いところから呼び起こすように響き、すべてが緑色を帯びてきて蝶々が飛ぶ様子も暗示される。主部のアレグロではすべてが春めいてくることを示すともいえるが、これらは作品完成後に浮かんだイメージだとも述べている。」(Wikipedia 交響曲第1番 (シューマン) より)
 

 

私がセル/クリーヴランド管弦楽団のシューマン交響曲全集の音源を手に入れたのはそれほど昔のことではありません。(とは言っても、もう10年以上は経ったかも知れませんが)どういうわけかシューマンをあれこれと聴きたくなった頃があり、その頃コンビチュニー/ゲヴァントハウス管弦楽団の交響曲全集等と一緒に手に入れた物でした。

 

このセルのシューマンはどれもそれまで聴いたシューマンの交響曲のイメージを変えてくれる物でした。

明解で透明感のあるアンサンブル。そんな中に漂うシューマンらしいロマンティシズム。

 

私がシューマンの交響曲をよく聴くようになったのはこの全集に触れてからだったかも知れません。

 

それまで持っていた他の指揮者とオーケストラの演奏もこの全集を聴いたあと、それまでよりずっと自然に聴けるようになった気がします。何だか不思議な物ですが、ちょっと苦手でよく分からないと思っていた音楽がとても自然に受け入れられるようになったのです。この演奏が所謂名演かどうかは分かりません。しかし私にとってシューマンの世界への手引き書みたいな力は間違いなくあったのだと思います。

 

最近はシューマンの室内楽曲やピアノ曲も時々聴きますが、やはり私にとってのシューマンの原点はセル/クリーヴランド管弦楽団のシューマン交響曲全集、のような気がします。久々に聴いて・・・、やはり、良い演奏、だと思いました。

 

続けて第3番も聴いてしまいました(笑)

 

 

 

 

シューマン:交響曲全集

巨匠セル&クリーヴランド管による最大の遺産。渾身のシューマン録音・日本初の全集化。
1958年から1960年にかけて収録されたセルによるシューマンの交響曲全集は、同時期に録音されたコンヴィチュニー/ゲヴァントハウス管盤やクーベリック/ベルリン・フィル盤と並び称されたアナログ時代の名盤である。シューマンの管弦楽法に積極的な改訂を施すことで、各パートが見事なバランス感を持って浮き彫りにされ、全体の響きに埋没しがちな重要な声部に光が当てられている。クリーヴランド管を格調高く統御し、透明感のある響きと立体的な構築性を獲得しているさまはまさに壮観。20世紀後半にオーケストラ芸術の頂点を極めた演奏の最高の実例の一つといえるだろう。

 

 

 

シューマン:交響曲第1番変ロ長調「春」&第3番変ホ長調「ライン」ほか

ハンガリー生まれの指揮者ジョージ・セルは、生涯にわたってシューマンの交響曲を愛していました。1930年、彼がセントルイス交響楽団を指揮してアメリカ・デビューを果たしたときの演目はシューマンの「ライン交響曲」でしたし、以後も彼は折に触れてシューマンの交響曲を取り上げてきました。「春」と「ライン」という、一般的な人気の高いこれらの2曲を、セルは気品あふれる表現で聞かせてくれます。Blu-spec CD(TM)による高品位な音質が、さらにこの1枚を特別なものにしています。