ぼんやりと見て回っていたYouTubeで藤田真央の弾くモーツァルトの小曲集を聴いて思わず惹き込まれてしまいました。
幻想曲 ニ短調 K.397
レクイエム K.626より「涙の日」(リスト編)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527よりセレナーデ(ビゼー編)
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618(リスト編)
「幻想曲 K.397」以外はもともとはピアノ曲では無く人気のある曲のピアノ編曲版、になります。
このピアニストの独特のタッチ。柔らかくしなやかな音がモーツァルトの世界をさりげなく届けてくれるようです。
以前、札響の定期演奏会で聴いたシューマンのコンチェルトもそうでしたが、本当に優しくさりげない音楽。藤田真央のピアノは音楽を心に染みこむように伝えてくれます。
昨年発売された彼のモーツァルト ピアノ・ソナタ全集はとても大きな話題になったようですし、絶賛している人も多かったと思います。
その頃、私も全曲聴いてみました。
藤田真央らしい素晴らしい音が聞ける曲もありましたし、今までに無い表現に驚いた部分もありました。
しかし、それと同時に、音楽の中からモーツァルトの顔が見えなくなる部分もあったような気がします。素晴らしい全集には違いありませんが、私は全集としてすべてを絶賛するのには戸惑うところもあり、どう評価して良いか言葉が浮かばなかった記憶があります。
いや、今この全集を録音できるということ自体凄いことなのだと思います。
と同時に10年後、20年後の彼のモーツァルトを聴いてみたい、とも強く思いました。それよりもっと後、藤田真央の50代や60代のモーツァルトも聴きたい。・・・たぶんその頃はもう私はこの世にはいないと思いますけど(笑)
こちらは藤田真央のモーツァルト ピアノ・ソナタ全集 YouTube再生リスト、です。
今日のこの「MozartReworked」は本当に素敵な演奏、でした。
2023年1月より順次配信された、配信限定曲4曲。幻想曲 ニ短調 K.397、レクイエム K.626より「涙の日」(リスト編)、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527よりセレナーデ(ビゼー編)、アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618(リスト編)。
世界の檜舞台を柔らかな指先で疾走する若きピアニスト・藤田真央が、2022年リリースし、大変な話題となったモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集のベスト盤。また本年1月より順次配信された、配信限定曲4曲を世界に先駆けて初CD化しました。
Mozart: The Complete Piano Sonatas
ソニークラシカルとワールドワイド契約 全世界デビュー・アルバム!
チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞、ソニークラシカルとの専属ワールドワイド契約を結んだ若きピアニスト藤田真央の全世界デビュー・アルバム。2021年のヴェルビエ音楽祭(スイス)でも絶賛され、録音が待ち望まれていたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集(CD5枚組)です。モーツァルトのピアノ・ソナタは確かな演奏技術が必用なのは勿論、ピアノの音そのものの美しさ、音楽の様式美や想像力が極限まで要求される作品群で、アルバムの世界デビュー作がモーツァルトのピアノ・ソナタ全集ということ自体が、藤田真央が卓越した演奏力をもち、若くして既に芸術家として極めて高い境地にあることを証明していると言えるでしょう。