サン=サーンス「レクイエム」 恩人の一周忌のために8日間で書き上げた名曲 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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最近以前はあまり聴かなかったフランク、フォーレ、ドビュッシー、ラベルなどフランスの作曲家の作品に触れることが多くなっているのですが、そうするとサン=サーンスの作品についてあまり知らないことが気になりました。

 

「シャルル・カミーユ・サン=サーンス(フランス語: Charles Camille Saint-Saëns, フランス語: [ʃaʁl kamij sɛ̃ sɑ̃(s)];, 1835年10月9日 - 1921年12月16日)は、フランスの作曲家、ピアニスト、オルガニスト、指揮者。広く知られた作品として『序奏とロンド・カプリチオーソ』(1863年)、ピアノ協奏曲第2番(1868年)、チェロ協奏曲第1番(1872年)、『死の舞踏』(1874年)、オペラ『サムソンとデリラ』(1877年)、ヴァイオリン協奏曲第3番(1880年)、交響曲第3番『オルガン付き』(1886年)、『動物の謝肉祭』(1886年)などが挙げられる。」(Wikipedia カミーユ・サン=サーンス より)

 

「広く知られた作品として・・・」と書かれている中でも私がよく知っているのは『動物の謝肉祭』くらいかもしれません。後交響曲第3番『オルガン付き』は時々聴くこともあります。私のライヴラリの中にあったのはその他ではチェロ協奏曲第1番とヴァイオリン協奏曲第3番。ただチェロ協奏曲第1番はジャクリーヌ・デュ・プレのドヴォルザークのチェロ協奏曲のディスクに収録されていたものでしたし、ヴァイオリン協奏曲第3番はチョン・キョンファの録音を色々集めている時についで(?)で入手したディスクだったような・・・。あっ、交響詩『死の舞踏』もあるのですが・・・あまり記憶がありません(汗)

 

そんなこんなで何かサン=サーンスの曲を聴いてみようかと思った時、彼が若い頃教会のオルガニストだったこと、比較的多くの宗教音楽を遺していることを知りました。あっ、レクイエムもあるんだ、と。(ただ「宗教の意味は認めるが自分は確固たる無神論者だ」などと言っていますから、さて作品はどんなものなんでしょう? などと思いつつ(笑))

 

「『レクイエム』(フランス語: Messe de Requiem)ハ短調作品54は、フランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスが作曲したレクイエムである。 1878年5月22日にパリのサン=シュルピス教会にて初演された。サン=サーンスが指揮を務め、 シャルル=マリー・ヴィドールがオルガンを担当し、合唱はパリ・オペラ座の合唱団が歌った。本作はベルリオーズ的な激しさや巨大さをもつレクイエムではなく、むしろフォーレの作品に近い雰囲気をもった静かな作品である。」(Wikipedia レクイエム (サン=サーンス) より)

 

サン=サーンスの才能を認め、自分の死後彼に10万フランを遺贈した郵政大臣のアルベール・リボンの一周忌のために作曲されたこの曲は『8日前後という短期間』で完成された曲なのだとか。

 

静かなコーラスで始まり清麗なソブラノの独唱が重なる第一曲で先ず心を鷲掴みにされてしまいます。音楽を柔らかく包み込むオルガンの響きも印象的です。オルガンはその後も随所で重要な役割を担い人の声とオルガンの掛け合いで深く神秘的な世界を創り上げていきます。とても美しい曲です。特に最後のアニュス・ディの美しさときたら・・・。様々な思いを込めてじわりじわりと盛り上がった音楽が最後アーメンを繰り返しながら消えていく様は心に沁みてくるようです。

 

(ところで、冒頭にリンクした再生リスト、動画のタイトルに「John Eliot Gardiner 」と表記されていましたのでガーディナーが指揮した録音と思い聴き始めたのですが、どうやら誤記のようです。この演奏団体Madrigal de Paris(マドリガル・ド・パリ)の音楽監督はPierre Calmelet(ピエール・カルメレ)と言う人で、この録音の指揮者もその人だそうです。)

 

 

 

 

Saint-Saëns: Requiem

 

 

 

 

 

Requiem

メルシエ指揮、イル・ド・フランス国立管弦楽団他との共演による1989年録音盤。

サン=サーンスの「オーケストラ付き声楽作品集」の第1巻としてリリースされる当アルバムは、彼のパトロンだったアルベール・リボン(忙しすぎる作曲家をマドレーヌ教会オルガニストの義務から解放させるため、多額の寄付をしてくれた友人)への感謝と哀悼の念を込めて1878年に作曲された唯一の「レクイエム」と、1865年に作曲された「詩篇第18番」を収録している。フランスの作曲家による「レクイエム」といえば、まずフォーレ、次にデュリフレの作品が上げられようが、4人の独唱と合唱のために作曲されたこのサン=サーンスの「レクイエム」も、それら2作品に匹敵する豊かな情感と美しくも哀切な響きに彩られた傑作である。