いかにもフランス音楽と言った淡くさりげなくかつ多彩な色彩感、明晰で生き生きとして、時に厳しく時に激しく、それでいてふとするとなんとも言えないアンニュイな気分も感じさせるメロディ。
フランクのヴァイオリン・ソナタはとても好きな曲のひとつです。今日はiTunesで、三浦文彰と辻井伸行の共演したアルバムを聴きました。私はヴァイオリンやピアノの技術的なことはよく分かりません。しかし、この2人の若いアーティストが信頼し合い、気持ちよく演奏している様子はとても気に入りました。音楽が素直に自然に伝わってくる、それはとても大事なことだと思います。ヴァイオリンとピアノが自然に語り合い高め合いながらひとつの世界を描いていく。美しい音楽が心に沁みてくるようでした。
「ヴァイオリンソナタ イ長調(フランス語:Sonata Pour Piano et Violon en La majeur)FWV 8は、ベルギー出身の作曲家・オルガニストであるセザール・フランクが、1886年に作曲したヴァイオリンとピアノのためのソナタ。
フランス系のヴァイオリンソナタの最高傑作といわれ、同郷の後輩であるヴァイオリニストのウジェーヌ・イザイに結婚祝いとして作曲され、献呈された。初演は1886年12月16日にイザイによってブリュッセルで行われた。このソナタはピアノとヴァイオリンの音楽的内容が対等であり、ピアノはヴァイオリンの伴奏ではなく、ヴァイオリンも単なる独奏楽器ではなく、ピアノとヴァイオリンの二重奏曲と呼ぶべき大曲である。」(Wikipedia ヴァイオリンソナタ (フランク) より)
「三浦 文彰(みうら ふみあき、1993年3月23日 - )は、日本のヴァイオリニスト。東京都出身。東京在住。
両親ともにヴァイオリニストの音楽一家に生まれ(父は2001年より東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを務める三浦章宏。母・道子も東京芸術大学卒のヴァイオリニスト。夫妻は離婚)、3歳よりヴァイオリンをはじめ、全日本学生音楽コンクール東京大会などの国内大会で入賞を皮切りに、国際大会にも出場するようになる。
(中略)
2009年10月、世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつである、ドイツ・ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少の16歳で優勝し、世界の注目を浴びる。その後、モスクワ、ドイツ、スイスなどで開催される音楽祭に数多く出場し、さらに北ドイツ放送交響楽団やウィーン室内管弦楽団などのオーケストラと共演するなど、国際的な活動を展開する。
(中略)
2016年1月より放送のNHK大河ドラマ『真田丸』のオープニング音楽でソリストを務める。」(Wikipedia 三浦 文彰 より)
「辻井 伸行(つじい のぶゆき、1988年〈昭和63年〉9月13日 - )は、日本のピアニスト、作曲家。2009年、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、チャン・ハオチェンと共に優勝した。日本人として同コンクール初優勝者である。
これまでに、増山真佐子、川上昌裕、川上ゆかり、横山幸雄、田部京子に師事している。東京音楽大学付属高等学校を卒業後、上野学園大学(演奏家コース/ピアノ専門)卒業。」(Wikipedia 辻井 伸行 より)
フランク:ヴァイオリン・ソナタ/ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番《雨の歌》
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 作品78《雨の歌》
三浦文彰(ヴァイオリン)
辻井伸行(ピアノ)
[録音]2017年9月5、6日(フランク)、2018年8月2、3日(ブラームス) ベルリン、テルデックス・スタジオ
共に2009年に世界的コンクールの覇者となり、以来、日本を代表するアーティストとして国際的に大活躍中の三浦文彰と辻井伸行。高度な技術力、そして、ふたりの高い音楽性が共鳴し合い、世界トップレベルの若きデュオが誕生しました。このフランクとブラームスは、数多くのリハーサルとコンサートでの共演を重ね、満を持してレコーディングされた記念すべきデュオ・デビュー盤です。