ジョージ・セル、ロベール・カサドシュ モーツァルト ピアノ協奏曲第24番 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は、先日入手した「「ジョージ・セル/ザ・コンプリート・アルバム・コレクション」」から、ロベール・カサドシュのピアノによるモーツァルトのピアノ協奏曲を聴きました。

セルはカサドシュをソロに迎え、第15番、第17番、第21番、第24番、第26番、第27番他を録音しています。今日はそのうち第21番、第24番を今聴き終えたところ。この後、寝る前に第26番、第27番を聴こうと思っています。

 

以前から、このセル&カサドシュの協奏曲集のディスクは持っていましたから初めて聴くわけではなく、それでも結構久し振りだな、と思いつつ聴き始めました。

 

やはりセルとクリーヴランド管弦楽団のモーツァルトは気持ちの良い音楽を奏でてくれます。最近のモーツァルト演奏のように室内オーケストラのような小編成の演奏では無いと思いますし演奏法も旧来の奏法なのですが、しかし鍛えられた見事なアンサンブルはとても軽快な音楽を聴かせてくれます。よくセル/クリーヴランド管弦楽団の演奏は室内楽的と形容されますが、それぞれのパートがパートへ自然に受け渡すように時には絡み合うように演奏する線が目に見えるように聞こえてくる様子はまさに室内楽そのもののように思えるほどです。そしてカサドシュの端正なピアノ。オーケストラとピアノが別に存在するのではなくピアノの右手と左手がそれぞれまるでオーケストラのひとつのパートのように他の楽器たちとなじみ、その各パートが自然に絡み合うように音楽を作りあげていきます。そこから聞こえてくる音楽はとても自在で立体的に聞こえ、目の前にリアルな形を伴った音楽が広がりそのまま私の身体に染みこんでくるようです。

 

 

 

これを聴いているうちに、セルのハイドンも聴きたくなってきました。当分楽しみは尽きそうもありません。

 

 

 

 

The Complete Columbia Album Collection

20世紀オーケストラ演奏史の頂点を極めた、セル+クリーヴランド管の全録音をソニー・クラシカル史上初めてCD106枚に集成したメガ・コレクション。■カップリングは基本的にコロンビアおよびエピック初出アメリカ盤LPに基づき、紙ジャケットには初出盤のジャケット・デザインを使用しており、それぞれの時代を反映したアメリカらしいアートワーク(かる審美眼の厳しいセルがオーソライズしたデザイン)を手にとって見られるのもこのボックスセットのポイントの一つです。特に1960年代のCBSのアートワークはハンリエッタ・コンダックなど同社のデザイン部門の優秀なデザイナーによる優れたものが多く、それだけでも大きな価値があるといえるでしょう。 ■リマスターについては、個々の音源で最新のリマスターが使用されています。 ■大判の別冊解説書には詳細な録音データを記載したトラックリストのほか、セルのさまざまな写真が数多く掲載。解説書とディスクは美麗ボックスに収納。コレクターズ・アイテムとしての存在感も十分です。 ■初回生産限定盤 ■仕様: ・各CDはアメリカ盤オリジナルLPジャケット ・デザインによる紙ジャケットに収納 ・写真をふんだんに使ったハードカヴァー&オールカラー別冊解説書付き 「ソニー・ミュージック」