今日はカール・シューリヒトが1952年にウイーン・フィルと録音したベートーヴェンの交響曲第1番を聴いています。
シューリヒトのベートーヴェンと言うと1950年代の後半にパリ音楽院管弦楽団を指揮してEMIで録音した交響曲全集が有名ですし、私もその録音を良く聴きますが、1952年にウイーン・フィルとDECCAで録音した交響曲第1番と第2番の録音も全集盤の演奏とはひと味違った魅力のある演奏になっています。
全体的にはいかにもシューリヒトらしい歯切れの良いリズムで明快、明晰な演奏であるのは同じなのですが、1952年盤では明らかに勢いの良さは全集盤を上回っていますし、歯切れの良い中にも微妙な粘り、力強さを感じさせるのはオーケストラがウイーン・フィルと言うことも関係あるのでしょうか。
若き日のベートーヴェンのはち切れるような意欲やエネルギーをとても生き生きと感じさせてくれる演奏。
しなやかで瑞々しく、これこそシューリヒトの面目躍如、という感じでした。
英デッカ/ロンドン創立70周年(1998年当時)記念企画第2弾。ロンドン・偉大なる演奏家たち(モノーラル編)シリーズ、カール・シューリヒト編。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるベートーヴェン作品を収録した、`52年録音盤。
現在でも人気の高いドイツの指揮者、カール・シューリヒト[1880-1967]がデッカで制作した音源のコレクション。録音期間は1947年から1956年で、すべてffrr方式での収録のため、『ハフナー』と『未完成』以外はモノラル録音ではありますが、年代の割に聴きやすい音質。各ディスクはオリジナル・ジャケットデザインによる紙ジャケットに封入されています。
