「ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚」の作者宮津大蔵さんの新刊「ワイルドでいこう 疾走する車いす」を読了しました。
「ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚」 男前でカッコ良く、純情でけなげな乙女達
この「ワイルドでいこう 疾走する車いす」、実はこれも以前このブログに記事を投稿したことのある「涙あふれて As Tears Go by」と言う作品に作者自身により加筆修正が加えられ、さらに最終章「ワイルドでいこう Born to Be Wild」が追加された形で文庫として出版された物です。
「涙あふれて As Tears Go by」 真摯にひたむきに生きる大切さとその姿勢の美しさ
もとの「涙あふれて As Tears Go by」もとても面白い小説でしたし、それがどのように変化したのかも興味がありました。
「涙あふれて As Tears Go by」を読んでから少し時間が経っていますから細かい部分など記憶も曖昧になっています。ともかく最初から読み始めました。
読み始めると作品世界にすぐ入り込むことができました。登場人物たちそれぞれが生き生きとイメージできます。
最初の「満足なんて出来ないぜ」の主人公、千絵さん。けっこう強烈なキャラクターです。魅力的ですが実際に介護する人は大変かな(笑)
それから「ジャングルへようこそ」「焼きもち男」・・・、
そして元の小説では最終章だった「涙あふれて As Tears Go by」
以前読んでいるのにもかかわらずやはり涙が。そして、それと同時に新しい驚きもありました。
この章を読み進めるうちに、どうやら作者はかなり大きな設定の変更をしたのではないか、という感じがしたのです。そしてそれは読者である私にとってうれしい変更であるようです。
書き加えられた最終章が「ワイルドでいこう Born to Be Wild」です。
この章に入ってすぐ、私はにやっとしてしまいました。「お帰り」心の中で小さく呟きました。
実は以前「涙あふれて As Tears Go by」を読んだ時、とても良い小説だと思うと同時に何かもやもやした物が心の中に残っていました。こう言う題材だから仕方が無いのかも知れないけれど、ちょっとすっきりしないものがあるな・・・。「ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚」の読後と比べると手放しで良かったと言い切れない感じ、か。それが何か言葉に出来なかったのです。しかし、この最終章を読んで納得しました。私のもやもやはすべて解消、です。この章には辛いこともあります。それと逆にちょっとうれしいこともあります。そしてそれが何であれ、強く生きていく意志と心があります。私はまた涙をこぼしていました。
「ワイルドでいこう 疾走する車いす」は、けっしてハッピーエンドではありません。しかし、とても素敵な作品です。
これは、ぜひ多くの人に読んで貰いたい作品だな、と改めて強く思いました。
私、千絵には先天的な身体障がいがある。筋力がないからすぐ不機嫌そうな顔になるけど、いろんなことに興味津々なんだからな。パンクロッカーに憧れて髪をオレンジ色に染めたり、大きいプールで泳いだり。ある日、仲間のフジタが障がい者プロレスで闘う姿に触発され、私もリングに上がりたくなって―。障がいとともに生きる人々の、疾走する「生」を描いた傑作小説。
第10回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作
掃除じゃない、捜査だ!
選考委員全員驚愕! 前代未聞の掃除機ミステリ! !
札幌方面西警察署刑事課勤務の勢太は小樽市で交通事故に遭い、目覚めると――ロボット掃除機となっていた……こんな姿になっても義父からDVを受けて勢太が保護していた姪を、護らなければいけない! 卓抜な着想で選考委員たちを驚嘆させた掃除機ミステリ
地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険 -Reader Store
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