アロンソ・ロボ 平明な対位法、翳りのあるメロディ。美しく印象的な音楽 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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「アロンソ・ロボ(Alonso Lobo、1555年頃オスナ - 1617年4月5日)は、後期ルネサンスのスペインの作曲家。ビクトリアほど有名ではないものの、当時は高く評価され、ビクトリア本人が自分に匹敵する才能の持ち主と認めたほどだった。」(Wikipedia アロンソ・ロボ より)

 

ビクトリア(トマス・ルイス・デ・ビクトリア 神秘的な烈しさと情感)に続くスペインの大作曲家です。活躍したのはルネサンスの末期、バロック音楽の最初期に重なっている時代でした。当時のスペインはスペイン王がポルトガル王を兼ね、その領有する土地は世界中に広がり「太陽の没することなき帝国」と呼ばれるほどでした。アロンソ・ロボの音楽はそのスペイン最高の作曲家としてヨーロッパ各地から新大陸まで影響を与えました。

 

パレストリーナから受け継いだ平明な対位法を用いながらもいかにもスペインを感じさせるような翳りのあるメロディ。聴き終わった後に深い余韻が残るような気がします。

 

 

こちらはタリススコラーズの歌う「Versa est in luctum」です。これも美しく印象的な音楽ですね。