トマス・ルイス・デ・ビクトリア 神秘的な烈しさと情感  | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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ビクトリアは日本ではルネサンスの音楽家の中でも人気のある作曲家で、アマチュア合唱団にもよく演奏されます。

 

このブログでも今まで2度ほど紹介してきました。

 

O Magnum Mysterium 教会の響き

 

ビクトリア「死者のための聖務日課」繊細で清純な音、神秘的な響きに全身が金縛りに遭ったように・・・

 

「O Magnum Mysterium」は私にとって生涯忘れることの出来ない想い出の曲ですし、Requiem Officium Defunctorum 「死者のための聖務日課」は深い感動をもたらしてくれた曲です。

 

今日ご紹介するのは、Tenebrae Responsories「聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム集」です。これはカトリック教会の聖週間(復活祭前日までの1週間)での行事で使用するために定められた典礼文に作曲された18曲の4声モテット集です。

 

ビクトリアの深い信仰心がうかがえる音楽。独特の色彩感もあり神秘的な空間が拡がるようです。

 

「トマス・ルイス・デ・ビクトリア(Tomas Luis de Victoria, 1548年 アビラ - 1611年8月27日)は、黄金世紀スペインの生んだルネサンス音楽最大の作曲家の一人。16世紀スペインの作曲家では最も有名であり、多くの人からパレストリーナに次ぐポリフォニックな教会音楽の大家と見なされている。
少年期にセゴビアでバルトロメー・デ・エスコベドに学んだらしい。1564年頃にローマに行き、イエズス会の会士となった。この頃にパレストリーナに師事したようだが、これについては状況証拠しか残っていない。とはいえビクトリアがパレストリーナの様式に影響されているのは確かである。ビクトリアはイエズス会の修道院で一連の楽長職を務めたのち、1575年に司祭として叙階された。
しかしながらイタリアに逗留することなく、1586年になるとスペインに帰国、今度は、マドリッドのデスカルサス・レアレス女子修道会の一員となった皇太后マリアに奉職することになる。ビクトリアは終生にわたってこの修道会にとどまり、司祭・作曲家・合唱指揮者・オルガニストなど、数々の役割をこなした。」(Wikipedia トマス・ルイス・デ・ビクトリア より)

 

 

Victoria: Tenebrae Responsories

「ルネサンス時代のスペイン最大の作曲家、ビクトリアの傑作『聖週間のレスポンソリウム集』を収録したアルバム(90年録音)。ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーンによる演奏が、スペイン特有の宗教的情熱を見事に表現している。」(CDジャーナル データベースより)