そえだ 信「馬鈴薯と漬け物」 この作者の本領は「ユーモアたっぷりのキャラクターの造形だったのか」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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そえだ 信 「馬鈴薯と漬け物」は、「第26回鮎川哲也賞」の最終候補となった作品です。(この時は別なペンネームで応募していました。)

(ネタばれになるかな、とビクビクしながら書きますが(笑))作者による作品の説明の最後に「この作品については、「ねずみと巨獣」を先にお読みになることを推奨します(必須ではありません)。」とありますように、この作品は「ねずみと巨獣3」と言うサブタイトルをつけても良いような作品です。(つまり「ねずみと巨獣」を読んだ方は御存じのあのコンビが登場します。)

 

鮎川賞の講評では「ねずみと巨獣」と同じくキャラクターについて絶賛されました。

 

今回の作品は、「ねずみと巨獣」のあのコンビに加えもうひとり強力なキャラが加わり楽しさがアップしています。

 

前に「そえだ 信 「鳶色のファエトン ~モモちゃん先生第二の伝説」」という記事でも書きましたが、この作者の本領は「ユーモアたっぷりのキャラクターの造形だったのか」などと再度強く思ってしまいました(笑)

 

ともかく楽しい作品です。

 

 

 

「ねずみと巨獣」シリーズに興味のある方は、こちらもお勧めします。(ネタばれになりかねないので小さな声で言いますが(笑)、これは「ねずみと巨獣0」と言うべき作品なのです。)

そえだ 信 「もぞのもぐり」

 

 

馬鈴薯と漬け物

「4月27日早朝、二科公果は北海道東部槽状樹町の農業体験ツアー案内のため、札幌のバス発車場にいた。2泊3日の体験ツアーで次々起こる、クレカ詐偽、農家の火災、携帯電話盗難、一家心中未遂、などの事件。その謎を公果の兄と会社の同僚女性が、明かしていく。
ツアー打ち上げの昼食会で、刑事も交えた議論は他所で起きた殺人事件にまで広がっていった。それまで気にしなかった些細な出来事が、思いがけず複数の殺人事件の解明に結びついていく!
個性的な人物がさまざまに交錯する、長編ユーモアミステリ。
(第26回鮎川哲也賞最終候補)
この作品については、「ねずみと巨獣」を先にお読みになることを推奨します(必須ではありません)。」(Amazon 商品の説明 より)

著者略歴
性別、男。北海道出身、在住。
ミステリ小説「ねずみと巨獣」が「第23回鮎川哲也賞」の最終候補となる。
短編小説「顔を洗うサムくん」が「第10回ミステリーズ!新人賞」の最終候補となる。
ミステリ小説「宇気比の隧道」が「第25回鮎川哲也賞」の最終候補となる。
ミステリ小説「馬鈴薯と漬け物」が「第26回鮎川哲也賞」の最終候補となる(別ペンネーム)。
ミステリ小説「あの唄をまた唄いませんか」が「第六回アガサ・クリスティー賞」の最終候補となる。
著書「をさふね -六分の一の流れ星-」「ねずみと巨獣」「ねずみと巨獣2」「図書室の座敷童」「鳶色のファエトン ~モモちゃん先生第二の伝説」等。