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ルネサンス期の音楽はフランドル楽派の音楽家たちをはじめとした高度なポリフォニー音楽が主流でしたが、16世紀終わり頃になると歌詞の言葉がよりはっきりと聴き取れる音楽をと言う事で、フィレンツェやローマから独唱また少人数の重唱に伴奏楽器を伴う「語りながら歌う」レチタール・カンタンドと言われるスタイルの音楽が人気を集め始めました。こういった音楽がモノディ様式と呼ばれています。
ジュリオ・カッチーニはそうした音楽の先駆的役割を果たした音楽家でした。
この時期フィレンツェでは、古代ギリシャの劇音楽の栄光を復活させようと言う目的で音楽家、詩人、学者などの知識人が集まり「カメラータ」と言う団体が結成されました。カッチーニはその「カメラータ」のメンバーとして活躍したのです。(カメラータのメンバーには有名なガリレオ・ガリレイの父親ヴィンチェンツォ・ガリレイも参加していました。)「カメラータ」の活動から発展したのがモノディ様式でした。カッチーニは歌手、楽器奏者、作曲家としてモノディ様式を確立する中心的な役割を果たしました。それはルネッサンス音楽に革命的な影響をもたらしました。この「カメラータ」の活動がオペラの誕生に繋がっていきます。モノディ様式を発展させたところから生まれたオペラやオラトリオの登場がバロック音楽の時代の幕開けになるのです。
またカッチーニは声楽教師としても多くの歌手を育てました。教え子達はその後オペラなどで大きな役割を果たしていきます。
「ジュリオ・カッチーニ(Giulio Caccini, 1545年頃 - 1618年12月10日)はイタリア・ルネサンス音楽末期、バロック音楽初期の作曲家。ヤコポ・ペーリとならんでモノディー様式の代表的な音楽家の一人として知られる。 作曲家フランチェスカ・カッチーニとセッティミア・カッチーニは娘。」(Wikipedia ジュリオ・カッチーニ より)
Il Circolo Di Giulio Caccini
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La Nuova Musica
Magnatune (2008-02-29)
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