「刺青殺人事件」「人形はなぜ殺される
」「破戒裁判
」「検事霧島三郎
」「ゼロの蜜月
」等々、最近高木彬光作品を立て続けに読みまくっています。それというのも光文社文庫の高木作品がまとめてKindle Unlimitedの対象作品になっていて無料で読めるからなのですが(笑)
昔、「白昼の死角」とか「成吉思汗の秘密」「邪馬台国の秘密」「古代天皇の秘密」など高木彬光の作品をいくつか読んだことがあります。「白昼の死角」は映画が話題になったためだったでしょうし、「成吉思汗の秘密」「邪馬台国の秘密」「古代天皇の秘密」の3作品は推理小説と言うよりは歴史関係の本という感じが強かったと思います。(この3作はちょっと他に類か無いタイプの小説で、歴史好きで邪馬台国や古代天皇家のことなどに興味があったそのころの私にはとても面白い物でした。)
それにしても電子書籍というのはなかなか手軽で良いですね。スマートフォンはどうしても持ち歩かなければならない物ですし、鞄などを持たずに外出するときはいくら本好きでもその他に本を持ち歩くのはちょっと面倒ですから、スマートフォンで読書できるというのは一石二鳥と言うか何というか・・・。何処でも本が読めるというのは私にとっては最高、なのですが時間があればついつい本当に何処でも読み始めてしまうと言うのが欠点でもあるかもしれません。何事にもけじめという物は必要なわけで(笑)
そう言えば何年か前珍しく電車に乗ったときその客車にいた私以外の乗客10人(数えたんです。暇だね(笑))の内、9人が携帯やスマートフォンを眺めているのに驚いた事がありました。(残りの1人は眠っていた。)何を見てるんだろう?時代の流れについて行けてないな、等と思ったことがあります。
今は私もスマートフォンで読書。時代の流れに追いついた? いや、そう言う問題じゃないでしょうけれど(笑)
高木作品にかぎらず昔の小説を読んでいると特に昭和20年代や30年代の作品では「電話」で時代の違いを感じますね。検事や弁護士が帰宅してしまったから連絡がまったくつかないと言うのは今ではあまり考えられないでしょう。自宅にはもちろん電話はあるでしょうし今時携帯を持っていない人の方が珍しいはずですし。まあそれでも必ず連絡できるとは限らないでしょうが、それにしても昔は大変だったんだなぁ、と改めて感心したりしました(笑)
それと時代の違いを感じるのは会話です。特に女性の会話。昭和20年代あたりはともかく、昭和40年代以後でこんな話し方をしていたのかな、と違和感を感じることがとても多く、いやぁ、今の若い人の会話にも違和感はめちゃくちゃにあるわけですから、そんなもんかもしれませんが。
そんなことを言いながらも高木彬光作品なかなか面白くついつい読み続けています。
お勧めは「検事霧島三郎」シリーズや「破戒裁判」など検事や弁護士を主役にした作品です。名探偵神津恭介のシリーズは推理小説としては今一かな。「邪馬台国の秘密」等歴史物としては傑作だと思いますが。
電子書籍を読むならやはりアマゾンのKindleから始めるのが手軽でしょう。
Kindle Unlimitedは月々980円かかりますがかなり多くの作品や雑誌が無料で読めます。Kindleで何千円も使ってしまいそうな人なら入会してみるのも悪くないかも。まずは30日間の無料体験でもいかがです?