ここのところ、短歌のことを、あまり考えないようにしていました。
正直、辞めようかどうしようか、迷ってもいました。
私はもともと器用でなく、一度にふたつのことは、できないところがあります。
音楽だけでも、今や私の心の大半が占められているのに
これで短歌にまで夢中になってしまったら、大げさではなく、本当に生活が破綻する・・・
そう思ったからです。
一途にバカがつくような、この性格が幸いしたり、
災いしたりしてきたここまでの人生です。

それでも私の指導をしてくださるN先生が、とてもおおらかでお優しい方なので
なんとか辞めずに続いて、ここまできました。

8月のはじめに、私の所属している短歌結社「潮音」の全国大会がありました。
これも、私は、最初は参加する気持ちはありませんでした。
しかし・・・最近仲良くなった、年の近いお仲間の方に誘われ、
ホテルのお部屋も一緒にしよう、とまで言っていただいて、
それなら、と、つい、申し込んでしまったのです。

そんな私だったのですが、大会では、いろいろな方に良くしていただきました。
受付をするため、早めに会場に着いたのですが、以前お知り合いになった
相聞歌を良く作られる、素敵な先輩と一緒にお仕事をすることになったり、
二日間行動を共にしたIさんの、知性と行動力、歌への情熱に感動したり。

関西のほうの、年の近い方たちとお喋りをする機会もありましたし
今まで、あまりお話する機会のなかった方たちとも、ずいぶん親しくお話させて
いただきました。

私が参加した歌会の選者をされていたのは、神戸にお住まいのI先生で
知的で可愛らしく、華やかなオーラもある素敵な方でした。
お顔を見ていて、なんだか懐かしい感じだな、どうしてだろうと思っていたところ
二日目の朝、握手を、と手を差し出されました。

「神戸から見ていますからね。」

びっくりしましたが、嬉しかったです。
とっさに、涙が出そうになって困りました。
あの時の感情は何だったんだろう。
お会いするのが間に合った。と思ったかもしれません。
もちろん、先生は、短歌のことをおっしゃったのだと思います。
でも私は、音楽のこと、生き方のこと、と感じました。

筋は通っていないけれども、間違っていないと思います。
今も、このときことを書くと、ちょっと涙ぐみそうになります。


短歌は、短歌のことだけ考えても、できないそうです。
他のことに邁進しながら、こぼれたもので紡いでいくものだと。

それなら、私でも、続けていけるかもしれない・・・


家に帰って数日したら、
今度は、N先生から丁寧な手書きの葉書が届いていました。
「受付をどうもありがとうございます。」
いえいえそんな。大変でいらっしゃったのは、先生のほうなのに・・・


歌はまだ辞めなくていいかな。
だったら自然な流れで、マイペースを貫こう。
今はそう思っています。

お写真は、ある日のN先生とご主人。素敵な歌詠みのご夫婦です。
N先生は、いつも緑のお着物なのですが
この日は珍しく緑のお洋服でした。
(足が美しいのです。感動しました・・)




$高い高い空は・・・
高い高い空は・・・



良い音楽とは?
自分に問い続けています。
心に届き、希望や勇気を与える音って何だろう。

聴いて、涙が出るとき、その音に何があるのか。
演奏が終わったとき、もう一度聴きたい。と思えるもの、そうでないもの。
何が違うのか。
練習をして、技術的に見事に弾ききれたら、それが「良い音楽」なのか。
というと・・・それも違う。

今までの活動で、ひとつだけわかったことがあります。
それは、音楽のジャンルには、全く関係がないということ。
私が邦楽にひかれたり、ジャズに惹かれたり、歌うことに惹かれたりするのは
だからなのかもしれません。
でも、やはりジャンルではない。
歌あるいは楽器であるという「形態」とも、違うと感じます。

私は「そこ」に行きたい。
自分にできるやりかたで「そこ」とつながりたいと思っています。
そして聴いてくださる方々に、残るものをお伝えできたら。ぞうなりたい。。。
今は、まだ「ここ」だけれども。

どこまでも、果てしない道が見えてきます。
いろいろな思いで、その道を見ていますが
そんな私の元気の素は、やっぱり音楽・・・
それから、じぶんを信じることができれば、元気でいられるかな?

8月13日の定例ライブとともに
8月24日は荻窪・名曲喫茶「ミニヨン」でコンサートをします。

お会いできたら嬉しいです♪

8月のスケジュールです。




暑いですねえ。暑すぎです。
人間には酷な今年の夏ですね。

身の危険を感じるような気温ですが
息子は毎日クラブ活動に出かけています。
クラブの運営会議が続いて悩ましい様子ですが、
それが、実はどんなに「楽しい」ことだったのか
また年月が経てばわかることでしょう。

高校時代、私は、音楽の道に進みたくて、両親を説得。
一回だけなら、受験しても良い、
ただしお金のかからないように。との言葉を取り付けました。
一番受験にお金のかからない、ピアノで大学に入ろうと決めて、
高校生からでは遅いのでは、という
不安を払拭するかのように、練習の日々。
夜になると、毎日湿布を貼って寝ていました。
音大生になってからも「こうなりたい」という夢はいつも沢山あって
かなったり、諦めたり、しばらくしてからできるようになったり。
やっていることが、あまりにも、今と変わらないので笑ってしまいます。

夢って、叶うでしょうか。

すぐに叶わなくても、夢を持っていることで、奇跡が起こったり
自分自身に希望を持って進んでいくことができたりします。
夢は、自分の前にある、灯火のようなものなのかもしれません。

夢って、叶うでしょうか。

叶わない、叶わなくて良い。というお話も聞きます。
「叶う」のではなく、そうなるように、自分で道を敷くということかもしれません。

私は、夢を持つのが好き。

少なくとも、私は、大きな回り道をしてきたけれども
ピアノを弾いていたいという夢は、叶ったと思います。

今持っている夢は、言葉にしないで胸に納めているけれど
それだけではなくて
自分の内側を掘り下げれば掘り下げるほど
音楽とともに生きていたい、という祈りと
幸せな人の顔を見ていたい、という願いを両方感じます。

・・・どうしても「人」が出てきてしまう。
それは、もしかしたら、私の甘さなのかもしれません。

それでも、今は、そうなのだ。。と思いながら
今、やるべきことを、淡々とやっていこうと思います。