主人の実家に行きました。
先日お友達からいただいた、薄いモスグリーンの紬を持って。
義母が、それに合う長じゅばんや帯や小物をコーディネートして出してきてくれました。
こなれた模様の入った帯と、ピンクがかった可愛らしい帯揚げ。
それ以外に、紺色の紬と、幾何学模様の入った小紋の着物までいただいてしまいました。

そのとき、いただいた着物と一緒に、伝統・・といったものが
空の一部から、風穴を開けて、私の腕の中に落ちてきたように思った私です。

はっとしました。

伝統とは過去の積み重ね。そういったもののもつ薫りと重さ。
それは貴重なものであると同時に、飲み込まれすぎてもいけないもの。

個人であっても、同じです。
年を重ねることは、過去が増えていくこと。
私は、年月は、重さではなく、かろやかな味わいにしていきたい。
美味しくて可愛い日本酒になりたい♪

それは、今という時間の過ごし方にかかっています。
どうやって過ぎゆく時間を受けとり、手放し、味わっていくか。
それは、女性の魅力への(特に中年以降)問いかけなのかもしれませんね♪


自分自身って、いろいろなことから出会いなおして
新たに感じることができるものなのですね。

きっと音楽でも同じだと思います。

内面での対話が楽しい、今日この頃。
これは、やっぱり、秋という季節の持つ力なのかもしれません。