先日、中国雲南省のナシ族の音楽・映像に触れる機会がありました。
ナビゲートしてくださったのは
音楽家で、映像作家の、金大偉さんです。

ナシ族は、最後の象形文字「トンパ文字」を使い、歌を歌い、
その文化と、高原の自然の中に生きている民族です。
映像で見る彼らの服や、装飾品、寺院などはどれも明るくカラフルで
チベット密教展で見た、生きる力溢れる仏像などとつながるものを感じました。

「ナシ族は中国の少数民族のひとつで、約70万人前後と言われている。彼らは自然の力を信じ、万物には永遠の魂があると考えている。人間が生まれ変わり、草や花であったり、石であったり動物であったり、生と死を繰り返して、一種の不変的循環体系としてなり得るのだ。人間の魂は常に自然と結びついているのである。」

「ナシ族の文化の中で生まれ育った人々が、自分たちの歌を歌うということは、これは歴史的な伝承や真似ではなく、その土地の魂とその環境が持つ「生命の力」そのものである。論理や言葉を超えて、歌はシンプルで、ここでは日常生活そのものが歌なのである。大自然のエネルギーは人間の生と死を支え、これらの歌もまた人々に「生きる」為の知恵として与えられているといえる。原点としての空間が「生きている」のだ。



映像の中の、青い衣装を着て踊る女性たちを見て、急に切ない気持ちになりました。
そのあと、いくつか自然の映像やシャーマンなどを見ていたら
今度は、目頭が熱くなってきました。金さんの声が遠くなります。
何だろう、これ。と、自分の気持ちを追っていました。
私は昔ここにいた・・・なんて思うと、ロマンチックなのですが
そんな風に、簡単に結論を作って、信じたり、思い込んでしまいたくない・・
それには、あまりにももったいない感じ。

歌は、女性の高い声が、胸に響きました。ブルガリアン・ボイスにもちょっと似ている。
素朴であたたかな声です。じーんとしました。歌いたい、と思いました。

民族楽器で、金さんの即興演奏をお聴きしました。
爆発のようなエネルギー、大きなものを求めているような音
上昇していく力。厳しさ、イマジネーション。
男性的な音楽・・・雄大です。

CDでお聴きした音楽は、それらを持ちながら、優しくいろいろなものを、まとめ、
つながろうとする、そういう意思を感じました。
しかも、現代の、カジュアルないろいろなシーンに合う音。



すごい方は、いくらでもいる。。。。。。

背筋が、ぴんと伸びるような気がしました。





日本の繊細な文化や、音も含めて
アジアのものには、力があります。
私の中に、それを追いたい、求めたいという気持ちがあるのは、ずっと感じています。

でも、ただ、感覚で、薄くそれを追うのではなく
私自身の中に、しっかりとした骨組みや、
大きさを作ることも大切なのだと、今は思っています。