〜その1〜
〜その2〜
全身の免疫を司っているという腸。
その腸に悪影響がありそうな人工甘味料は、
この20年で加工食品に広く
使われるようになり、
避けられない状況になっています。
現代人の腸の病気に、
あるいは
腸を原因とする全身の炎症に、
人工甘味料が関与していないことを
祈ります。
もう一つの添加物、
重合リン酸塩（縮合リン酸塩）について、
こちらも大きな変化があったのが
1990年代後半です。
厚生労働省の
「マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査」によると、
重合リン酸塩の摂取量は、
1994年から1997年にかけて
急増（２倍近く増加）しているんです。
重合リン酸塩というのは
リン酸塩の一種で、
メタリン酸塩、
ピロリン酸塩、
ポリリン酸塩などです。
一般的な用途としては、
正リン酸塩はｐＨ調整ですが、
重合リン酸塩は
変色防止で使われることが多いです。
保水性向上、
弾力向上、
食感矯正、
増量剤、
変質防止など、
さまざまな用途で使われる添加物です。
鮮やかな色を保ったり、
プリプリ・ふわふわ・とろーりを
保つのが得意です。
増量できるので
コストダウンもできますね。
重合リン酸塩の問題点は、
腸内でミネラルの吸収を阻害する
添加物だということ。
ミネラルのキレート剤なんです。
腸管内で食品由来のミネラルを吸着し、
そのまま便で排出してしまうので、
必須ミネラルの吸収障害の原因となります。
平成の時代から、
ミネラル不足による
新型栄養失調が問題となっていますが、
その一因となっている添加物です。
これが1990年代後半から急増しました。
ミネラルのキレート剤というと、
農薬・除草剤の
「ラウンドアップ（グリホサート）」が
有名ですね。
グリホサートは
腸内でミネラルを吸着するだけでなく、
体内にも侵入して
ミネラルを吸着して
代謝を阻害するようです。
同様に重合リン酸塩も
ミネラルのキレート剤なんですが、
毒性はほとんどないとされていますので、
グリホサートのような
発がん性は心配ないと思います。
いや、毒性がないからこそ、
現代の加工食品に多用
されるようになってしまったのが
重合リン酸塩です。
プロセスチーズの原材料に
「乳化剤」とあったら、
そこにピロリン酸ナトリウムなどの
重合リン酸塩が隠れています。
フィッシュソーセージ、ちくわ、
かまぼこなど、
魚肉練り製品には、
主原料の「魚肉」の中に
重合リン酸塩が隠れています。
ご主人のお酒のおつまみに
「チーズインちくわ」を出せば、
ちくわもチーズも重合リン酸塩で、
ミネラル不足にすることができそうです。
サイコロステーキの結着剤として
利用されたり、
ファミレスのやわらかステーキに使ったり、
スーパーのお惣菜の合鴨ローストにも
保水性向上で使います。
やわらかとかジューシーとか書いてある
お惣菜や冷凍食品は、
たいてい重合リン酸塩を使っています。
カニの缶詰に変色防止で使用したり、
生クリーム系の洋菓子にも使います。
まるごとバナナという洋菓子を、
私は「まるごとリン酸塩」と呼んでいます。
菓子パンの原材料表示の、
メタリン酸Ｎａ、
ｐＨ調整剤、
膨脹剤、
ベーキングパウダーといった表記も、
重合リン酸塩です。
ヤマザキのランチパックシリーズに、
メタリン酸Ｎａの表示をよく見ますね。
ランチパックは「うんちパック」
と呼んでいます。
重合リン酸塩は
最終商品への表示義務がない添加物なので、
キャリーオーバーで
多くの加工食品に隠れているのが現状です。
隠れているので、
気付かずに食べていることが多いです。
確実に重合リン酸塩を食べたい人は、
「メタリン酸ナトリウム配合」と書かれた
キシリトールホワイトというガムが
おすすめです。
人工甘味料アスパルテーム入りの
重合リン酸塩をお楽しみいただけます。
メタリン酸、
ピロリン酸、
ポリリン酸の３種の重合リン酸塩を
同時に飲んでみたい人は、
イオントップバリュの栄養ドリンク
「タウリン入りドリンク2000」が
おすすめです。
メタリン酸Ｎａ、
ピロリン酸Ｎａ、
ポリリン酸Ｎａの重合リン酸塩トリオが、
ナトリウム塩の形で
そろって配合されていて、
合成保存料の安息香酸Ｎａとパラベン、
プロピレングリコールも
同時に摂取できます。
元気が出るかどうかわかりませんが、
添加物の破壊力は抜群です。
重合リン酸塩によるミネラル不足も、
人工甘味料による腸への悪影響も、
1990年代前半の日本に戻せば、
今よりずっとマシになると思います。
でも戻せないでしょうね。
一度手に入れた
「安くて便利で美味しい」を、
現代人は簡単には手放さないと思います。
一般社団法人 ナチュラル＆ミネラル食品アドバイザー協会 代表理事
加工食品ジャーナリスト
中戸川貢
以上
勉強になりました！
私はこれはの食品はもう数年摂ってませんが、
神経質になり過ぎず、できるだけ避けるようにしたいものですね
自分の身体と対話しながら何を食べたら良いか？選んでいきましょう。
なんとアドバイザーになれる講座もあるんですって↓
★「一般社団法人 ナチュラル＆ミネラル食品アドバイザー協会」について
添加物が少ない加工食品選びを
アドバイスできるように。
ミネラル豊富な食品選びも
アドバイスできるように。
そんな人材育成を目指して、
協会を設立しました。
アドバイザー講座の修了生は
すでに400人ほど。
この秋からは、
第３期生の講座が始まっています。
よろしくお願いします。
代表理事 中戸川貢