入居者の皆さん各々感情があります。



あたしが施設職員として入ったときから居た入居者だったり、後から入居した人だったりで全く異なる反応があります。職員より長くいる入居者はたまに新人職員さんに対して色々と試したりしてきます。ここまでなら大丈夫な職員かな?うるさくない職員かな?などなど。

みんながみんなではないので、ご安心ください。

そして、新たに入居する人はやっぱりかなりストレスを溜めています。突然、明日でここを出ます。と言ったり、もう後見人さんと話がついていついつにここを退所するよ。と言ったりしますね。もちろん退所することも自由なのですが、やはり後見人、被後見人の関係で突発的なことはほぼ不可能に近いのです。

就労先についてもよくトラブルがあります。居眠りしたり、会社で必要なものを持ってこなかったり、言うこと聞かなかったりと色々ありますね。その中でよく聞く話がある。それは、昨日会社をクビになったのでもう仕事行きません。です。なぜかこれは意外に多いです。あたし達も会社でストレス溜めると同じように利用者もストレスがあります。

ですが、あたし達のように突発的にバイトブッチーしたり無断欠勤、突然の解雇はほぼ不可能に近いです。これは雇用形態が全く違うからです。A型就労、B型就労、障害者雇用などな労基と役所と後見人が絡んでいる関係でよっぽど大きな問題を起こさない限り不可能です。クビ、つまり解雇通知を出すにしても会社などはいきなり通知出せないんです。まず必ず、問題点を指摘し、改善が見られないなら面談が始まります。一回の面談で決着つけば良いのですが、なかなかと言ったところです。

んで、またよくある話として、時間割がハードずぎるという方もいます。グループホームは自立、支援を目的としていて、習慣を身につけてもらう。といったコンセプト。施設によってまちまちですが、基本の流れとして、平日なら朝7時起床、食事、出勤前に洗濯を行う、出勤準備、出勤。帰宅したら洗濯の取り込み、お小遣い帳の管理が必要な人は出納帳記入、入浴、夕食、となっている。ざっくり流れを言ったが、人によって指定時間にお薬服薬があったり、とイレギュラーも多くありますね。そして何より、時間通りに行動が難しい方もたくさんいるので、声かけを行うんですよね、出勤に遅刻しないように、みんなの時間割が狂ってしまわないようになど。この時間割が辛い、苦痛と感じる方も多い。確かにあたしだったらめんどくさくなってしまうかも…

んで束の間の実家への外泊時に両親やおじいちゃん、おばあちゃんにそのこと苦痛だということを言う、管理者に話が行く。といった具合。まだこの例は身寄りがある方だから対応ができるが、身寄りがない方や、後見人がいても身内の後見人でない場合や関心してくれなかったりするとどうだろうか。少し不利になってしまうのも現状です。

ストレスで食事を食べなかったり、下を俯いたままだったり、死にたいと言ったり、とてもネガティブ思考になってしまう。

時には突然何かに捉われて癇癪を起こしたり、部屋を歩き回ったり壁を少し殴ってみたりと色々なんですよね。動物である以上、生きている以上ストレスは必ずありますね、特にグループホームのような知らない人と共存し、集団生活していると苛立つことも多くなるのも理解できます。