幼児二人の子がいたころ、
地震のたびに恐怖だった。
天災が起きたら、
ワタシの2本の腕だけで、
幼き子らを守れるか?
揺れるたびに
手をかけないと無力な幼児たちの準備をし、
玄関で靴を履かせたこともあった夜。
手をつないでいて逃げても、
その手を放してしまわないか。
抱きかかえるには重すぎる幼児ふたり。
逃げるときは何も持てないだろうとか。
どうか自力で逃げれるまでに成長しますように。
そんなことを思った日々だった。
あれから30数年、
それぞれがあちこちに巣立って、
なんかあったら自分で何とかするだろう歳になった。
後は自分の面倒見るだけ。
ほんとに肩の荷が下りたなって、
ホッとしている。
それぞれがいる地で、
万が一があったときは、
それはもうしょうがない。
できれば、
親より後に順番通りに生きていってほしい。
災害に遭われ、それが叶わなかった方々に、
謹んで哀悼の意を表します。
合掌
