お財布コレクション & その⑩ | 風水開運生活実践ブログ

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日々是開運をモットーに、運の積み上げに励んでいます。
大きな夢には大きな運が必要!

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朝、コパショップ通販から

購入したラベンダー色の

お財布が届いた。

 

然るべき日におろします。

 

お財布はずいぶんたくさん

持っています。

コパショップのものが

いちばん多いけど、

それ以外にも吉方位で

購入したもの、ピンときて

衝動買いしたものなどなど。

おろしたお財布は

基本、お宝ボックスに

大切に収納していますが、

入りきらない。

これ以外にも金庫財布とか

財テク専用財布とか

旅行財布などが、たくさん。

 

ちなみに、まだおろしていない

新しい子たちは、

神棚の前で出番待ちをしています。

 

お財布は、購入日と

使い始めの日が肝心なんですが、

使い始めるとき、

私はその日付と、自分の名前と、

なんの目的で使う財布かを

財布に記すようにしています。

こんな感じ↓↓↓↓

これは2019年に西の大吉方だった

京都旅行をしたときに購入した

金運財布です。

西はまさにお金の方位。

お財布をお土産に買うことが

開運アクションになる方位なので

このお財布を買って帰り…

 

良い人間関係や人脈を願って

七夕におろしました。

七夕というのは恋愛や人間関係を

上げてくれるイベント。

そして、「縁」という文字は

人間関係運を表す文字なんです。

つまりこのゴールドのお財布は、

タイミングよく縁と円をくれる

お財布ということ。

 

願い事が金運なら「寶」。

才能なら「美」。

全体運なら「夢」というように、

何を目的に使うお財布なのかを

記しておくんです。

そうすると、その運が必要に

なった時、迷わず取り出せるでしょ?

 

「寶」と記したお財布も

いっぱいありますよ。

冬至や大寒に購入したり、使い始めた

お財布によく記す文字です。

 

夢の数だけ財布を持て

 

夢によって財布を使い分けろ

 

コパ先生の風水指南です。

 

 

さて、今日のチラ見せです。

本日は、アメリカの高校卒業時に

開催されるシニア・プロムに関する

場面。卒業を間近に控えたものの、

男子を超苦手とするヒロインが、

パートナー探しに苦慮しています。

 

まとめ読み、立ち読みは

こちらでどうぞ↓↓↓↓

(kindleアプリ推奨)

 

 

 

 

 

「————で?私はもちろん、ボーイフレンドのアレンがパートナーだけど……千晶は?結局、どうするの?」

窓から吹いてくる午後の風が、肩まで伸びたエスターの赤いソバージュヘアを揺らす。彼女が大きなロイヤルブルーの瞳で親友の顔を覗きこむと、千晶は困惑顔になった。

「それがまだ…決まっていないの。お兄さまにお願いできないのが痛いわ」

「あたりまえでしょ。高校の、つまり学生対象のイベントなのよ。たとえカレシといえど、参加が許されるのは21歳まで。………もう、こうなったら下級生でも他校でもいいから、誰かいないの?頼めそうなティーンの男子!」

「他校だなんて、ますますいないわよぉ…!」

絶望的というふうに、彼女は机に突っ伏した。

「まあ、千晶は訓練やらお稽古事やらで、いつも忙しかったわよね。おかげで部活もできなかったくらいだし、仕方のない部分はあると思うわ。でも、それにしたって男友達の1人すらいないのは、どうかと思うわよ?ほーんと、オクテというか、お堅いというか」

窓辺で腕組みをしたエスターは、あきれたようにためいきを吐いた。

「そう言われても……私、黄色い猿あつかいだったでしょ。とくに男子からはスカートめくりなんかもされたから、できるだけ関わらないようにしてきたの。こんなところで障害になるとは思わなかったわ」

「やーねえ。千晶の()は黒真珠みたいで神秘的だし、肌だってきめが細かくて、いっそ羨ましいくらいよ?女の子として、じゅうぶんチャーミングだと思うわ。つまらないことを気にしないで、もっと積極的になるべきよ!そうすれば男友達どころか、ボーイフレンドの1人や2人、すぐできるわよ。少しアーネストを見習ったら?彼、お盛んなんでしょ?」

机に伏せってがっくり肩を落としていた千晶だったが、アーネストという名を聞くや、彼女は長い巻き髪をはね返してガバッと飛び起きた。

「そうよ!着任早々、事務総長の秘書のステファニーさんに手を出したらしいわ。ステファニーさんてヴィヴィアン・リーに似た、とーっても綺麗なかただけど、アーネストより20も年上なのよ!で、次が事務(セクレタ)局員(リアート)のレイラさん。最近じゃ、どこかの銀行頭取のお嬢さんと歩いているのを見かけたって、ブラウン博士がおっしゃっていたわ。恋人がいるくせに堂々と遊びまわって、節操も無ければ誠意のかけらも無い!あの人、女性の敵だわ!」

目を吊りあげ、眉間にたっぷり皺を寄せて、千晶は吐きすてるように言った。

「そりゃ、あのルックスだもの。女が放っておかないでしょうよ」

当然といった表情でエスターが返すと、千晶は両手で机をバン!と叩いた。

「ルックスなら、お兄さまだって負けないわ!でも、お兄さまはあんなむやみなこと、なさらないもん!」

「ばっかねえ、千晶!だからこそローランド様は、人格者と呼ばれるのよ。男としては、アーネストの方が普通よ。私だって、彼とデートしてみたいもの」

「やめなさいよ、あんな不誠実が服を着て歩いているような人!……あーあ。私、もうプロムの参加は諦めるわ。せっかくがんばって社交ダンスを覚えたけど、パートナーがいないんじゃ、話にならないもの」

窓に肘をついて広い校庭を見下ろした彼女は、お手上げというように言い放った。眼下の校庭では、陸上部員たちがグラウンドにトラックの白線を引き直している。また、むこうの一角では、チアリーダーが練習しているのが見える。自分自身は部活もままならなかった高校生活だが、せめて締めくくりに、最大のイベントである卒業プロムくらいは参加したかった。

 

 

その夜お風呂から上がった千晶は、自分の部屋に戻ると、大きなベッドの上にドサッと寝転んだ。

「パートナーかあ……なんで男子じゃないとダメなんだろ。どうせなら、あなたと踊れればいいのに。ねえ、アヴァロン」

去年、行きがかり上アーネストから贈られたシカのぬいぐるみに、彼女は“アヴァロン”と名付けていた。昔ローランドが、実家に“キャメロット”という名の馬がいると話してくれたことを思い出し、自分もシカにアーサー王物語がらみの名を付けたのだった。

 

千晶は起き上がると、ベッドの上で“伏せ”をしているアヴァロンを抱き上げ、練習を重ねたワルツのステップをカーペットの上で踏んでみた。エスターと何度も練習しただけあって、もうすっかりお手のものである。部屋着のコットンドレスの裾が、ターンするたびふわり、ふわりと翻る。アヴァロンと踊りながら、彼女は呟いた。

「男子は苦手だな。どうしてエスターは気軽につきあえるのかしら」

 

いまだ15年半という短い人生だが、その中で彼女が関わってきた男性という生き物は、ローランドやブラウン博士といった少数の大人を除けば、あまり印象のよいものではなかった。拉致事件の一味。彼女を最初に”魔女”と罵った男子生徒。アメリカの中学で初めて登校した日、”猿!”と唾を吐きかけてきた男子生徒。飛び級で高校へ移ってからは、男子はよく年下の千晶を軽くみてからかい、しょっちゅうスカートをめくられた。これに閉口した彼女は、そのうち登校時にはジーンズしか着なくなった。思春期のこうした経験から、彼女は何しろ男性というものに対してあまり良い思いを抱いていなかった。

 

そういう千晶の経験と心情を知っている親友のエスターは、プロムを諦めると言った彼女に、アレンの友人に頼んでみると言ってくれた。アレンの友人なら、友人の顔をつぶすような、無茶な真似はしないだろう。だが見知らぬ男子というのが、これまた彼女には気が重く、断ってしまった。