偶然も2度続くと & その⑥ | 風水開運生活実践ブログ

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先日、同じタイミングで

仕事で同じトラブルが発生。

 

初回は「土用中だからかな」と

思った。

が、直後にまた同じトラブル。

 

これはおかしい。

たまたま、とか、偶然の一致とかで

片付けるべきじゃない。

かのデューク東郷氏も

言っているではないか。

 

偶然も2度つづくと

偶然ではない

 

と。

つまり、ここで疑うべきは

 

守護霊さんのストップが

かかっている

 

その可能性があるということ。

 

そっちの方へ行くのは

よしなさい、というサインですね。

 

かつてそのサインをスルーし、

華麗に「大凶方位へ引っ越して

運を鬼下げした」私としては、

けっこうこのあたり敏感なのです。

 

直感に従い、取引先に連絡して

打診中だった案件の

いったん中止を申し入れた。

幸い、契約前だったので

これはモメることなく落着。

 

ちょっと進む方向を再考します。

土用期間中にじっくり再考して、

土用が明けたら方向を決断して

動こうと思う。

 

 

今日のチラ見せは、

ヒロインをとりまく人間関係の

くだりです。

 

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数分後、開け放たれた灰色のドアをくぐって、アーネストが現れた。手には先週ローランドから借りた、ローゼンクロイツのファイルがあった。

「————何か判ったかい?」

ソファーでファイルを受け取りながら、黄金の髪の青年が尋ねた。するとダークブラウンの髪の青年は、無表情で答えた。

「いえ、まだ何も」

「だろうな。そう簡単じゃない」

ローランドがにが笑いすると、アーネストも苦笑した。

「そもそもローゼンクロイツなどという名が、相当に怪しい。15世紀のフリーメーソンの名をあえて冠しているのか、それとも偽名か、通り名か————いずれにせよ、テロ集団ではなさそうですが」

「うん。なんらかの諜報工作組織だろうと、わたしも思っているよ」

黄金の髪の青年が述べた推測に、アーネストは一瞬何かを考えこんだ。それから彼は、おもむろに口を開いた。

「これは……極めて私見になりますが、一応お伝えしておきます」

慎重に言葉を選ぶように、彼はゆっくり話し始めた。

「他界したわたしの父は外交官でしたが、彼はローゼンクロイツが東ドイツ国内に本拠地を持つのではないかと推測していました。というのも3年前、長く病床にあった、東ドイツのウルブリヒト氏が亡くなられたでしょう。氏は1971年に、健康上の理由で第一書記の座をホーネッカーに譲った。だがあれは、裏で国家保安省を動かしていたホーネッカーの策動だった。その一連の工作活動に、ローゼンクロイツも関与していた可能性があると、父はそう見ていたようです」

「——————!」

ローランドは息をのんだ。エヴァーグリーンの瞳を見開いて、彼は自分よりひとつ年下の美しいドイツ人青年を見つめた。

「ですが今言ったように、これは父の個人的な見解です。証拠はありません」

「父上はなぜ、そうお考えになったのだろうな?」

「さあ…直接聞いたわけではありませんから。父の死後、遺品を整理していた時に、偶然見つけた彼の日記に書かれていたんです」

アーネストがすまなさそうに答えると、黄金の髪の青年は首を振った。

「いや。よく話してくれた。証拠はなくとも、外交官の父上がそう感じていらしたなら、何かしら理由があったはずだ………今後、おおいに参考にさせてもらうよ。感謝する。ところで…」

ファイルを窓辺のキャビネットに戻しながら、ローランドは言葉を継いだ。

「先週末に千晶が、世話になったそうだね。友達と一緒に、君にお茶をご馳走になったとか。休日に手を煩わせて申し訳なかった。ありがとう」

プリプリ憤慨しながらアーネストを女たらし呼ばわりしていた妹を思いうかべ、ローランドが困り顔半分で謝罪と礼を述べると、黒薔薇のように妖しく美しい青年は、クスクス笑った。

「わたしも楽しませて貰いましたから。なかなか面白い()だ。だが千晶はわたしを快く思っていないでしょう?」

「あ…ああ。まあ、その————君のことを、遊び人だと言っていた。君、何を言ったんだ?」

「たいしたことじゃありません。少し打ち解けられればと思って、冗談を言っただけです。それより、プライベートを少々お伺いしてもいいですか?」

「うん?」

ダークブラウンの髪の青年の問いかけに、ローランドはゆたかな黄金の髪を揺らして振りかえった。何事かと首を傾ける彼に、アーネストは率直に尋ねた。

「千晶と一緒に住んでおられるそうですね。いつから同棲しているんですか?」

ゆるやかなウエーブがかかった前髪のむこうで、アーネストが鋭い瞳を光らせると、ローランドはキャビネットの扉を閉じて答えた。

「“同居”だ。妹と言ったはずだが。彼女がニューヨークへ移ってすぐの、12の頃からだよ」

「失礼。内実、特殊能力者どうしのカップルかと邪推してしまいました」

「わたしに恋人はいないよ。まだ千晶にもね」

アーネストの向かいのソファーにふたたび腰をおろしたローランドは、エヴァーグリーンの瞳を少しだけ伏せてそう答えた。

「では、なぜ同居を?」

組んだ長い脚の上に身を乗り出して、ダークブラウンの髪の青年は興味深そうに更に尋ねた。