このところNHKラジオの語学講座「まいにちロシア語」【応用編】から気に入ったフレーズを引用しています。今回は11月号から気に入ったフレーズ、慣用句そして熟語などを引用したいと思いま



この【応用編】のタイトルは「舞台の名シーンに学ぶ生きたことば」で、この講座で紹介されている戯曲は古典の立場になっていますが、現代ロシア語でも日常的に使用されるフレーズや慣用句がちりばめられているそうです。


今日は、

быть специалистом

で、「専門家である」という意味です。

テキストの説明では、『存在を表す動詞 (英語のbe動詞に相当します) бытьに伴われた名詞は一般的に造格になります。ほかにも являться 「~である」、стать「~になる」などの動詞も同様に造格を要求します。』と書いてあります。


造格については「復活まいにちロシア語10」で述語名詞という文法事項で少し書かせてもらいました。今回補語に造格を要求する動詞が出てきたので、詳しく調べてみることにしました。


【述語名詞】


「AはBです」 とか 「AはBになった」などの「A=B」を表す構文において、Bの部分はロシア語では造格で表すのが基本です。つまり、英語の文法でいう「SVC 構文」 の 「C」は、ロシア語では造格ということになります。


He(S) became(V) a teacher(C). 

彼は教師になった。


このタイプの構文で使われる動詞の典型的なものは быть ですが、ほかにも стать 「~になる」 являться「~である」、 оказаться「~であるとわかる」 считаться 「~と考えられている」 など、いくつかあります。


ただし、動詞が быть の現在形 есть、またはそれらが省略されている場合は造格にならず必ず主格です。


過去形などでも、時として主格が用いられることもあります。


Валерий был его друг.

ワレリーは彼の友人だった。


⭐бытьが現在形の場合、述語名詞は主格、それ以外は造格と覚えておくのが得策、とのこと


同じく「A=B」の関係でも、 主語と述語名詞の間ではなく、目的語と述語名詞の間にA=Bの関係が成立する場合、 すなわち英語の「SVOC構文」の場合、「C」にあたる名詞は造格になります。


We(S) consider(V) him(O) a good friend(C). 


我々は彼を親友と見なしている。


このような構文で用いられる動詞には、例えば считать 「~を~と考える」、называть「~を~と呼ぶ」などがあります。


以上、「ロシア語文法 (NHK出版)」を参考にまとめました。



昨日のロシア語の学習


NHKのラジオジャパンのロシア語放送をアプリで聞きました。


タイトルは、


Премьер-министр Кисида Фумио заявил, что Северная Корея, возможно, запустила межконтинентальную баллистическую ракету


です。

【単語】
●заявил 述べた (заявить)
●возможно おそらく
●межконтинентальную 大陸間の(межконтинентальныйの女性・対格)
●баллистическую 弾道の(баллистическийの女性・対格)
●ракету ミサイル(ракета女性名詞・対格)
межконтинентальную баллисческую ракету 
大陸間弾道ミサイル

【日本語訳】
岸田文雄首相は、北朝鮮🇰🇵がおそらく大陸間弾道ミサイルを発射したと述べた。

⭐昨日は北朝鮮🇰🇵が三発の弾道ミサイル (три баллистические ракеты) を発射したので複数形になっていましたが、今回は一発なので単数形になっています。

お読みくださりありがとうございます🎵