【問58】三黄瀉心湯に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a    三黄瀉心湯は、痔出血、便秘に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。

b   三黄瀉心湯は、高血圧の随伴症状等に用いる場合には、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。

c  三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。

d  三黄瀉心湯は、鼻血に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、1週間位使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。


      a   b   c   d
1  正 誤 誤 正
2  誤 正 正 誤
3  正 誤 誤 正
4  誤 正 誤 正
5  誤 誤 正 誤











【解答】
a・・・❌
b・・・⭕️
c・・・⭕️
d・・・❌
以上により、答えは「2」。

【解説】
    昨日に引き続き「三黄瀉心湯」に関する問題でした。繰り返すことで、記憶が確実なものになることを願います。

    では、いつものように今日の問題のベースになった「試験問題の作成に関する手引き」の該当部分を引用しますので、ご確認ください


    体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
   
    構成生薬としてダイオウを含む。本剤を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける応要がある。

    鼻血に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。

     痔出血、便秘に用いる場合も同様に、漫然と長期の使用は避け、1週間位使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要である。

    その他の適応に対して用いる場合には、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。