AAA Triplemania XXVIII 12/12/2020

AAA世界タッグ王座戦-トリプル・スレットマッチ
ルチャ・ブラザーズ(c)(レイ・フェニックス&ペンタゴンJr.)対ロス・ヒネテス・デル・アイレ(オクタゴンJr.&ミステシスJr.)対ロス・メルセナリオス(テハノJr.&レイ・エスコルピオン)

ビッグダイブと連携技を中心にスピーディーなアクションの連続。ルチャブロズの顔見せに終わらせず、テクニコヒールの関係性やタッグとしてもレスラー個々としても持ち味が反映された内容に 仕上がっている。ペンタの途中離脱〜復活の流れの作り込みはイマイチだったが、ムーブ主体に何とか踏みとどまって良試合に仕上げた。中々良い試合。
評価:***1/2

AAAメガ王座戦
ケニー・オメガ(c)(w/マイケル中澤)対ラレド・キッド(w/イホ・デル・ヴィギンゴ)

ケニーは、ヒールスタイルではないものの、少しだけマイケルを介入させる形。しかし、クリーナーと呼ばれるだけあり、序盤〜中盤は特大のバックブリーカーやエプロンへのデスバレー・ドライバーに場外戦と、新日時のスタイルが帰ってきている。これに対して賛否はあるけれども、別に自分の団体ではなく、相手も因縁も何もない相手なので、とことん加点を目指し、物量押しで行くのは間違いではない。むしろ縁も無いAAAで、手抜きもなく、とことんやってくれているのは感謝すべき。対するラレドの方も、得意のハイフライングで魅せるだけではなく、脚攻めを駆使したのは非常に良く、しつこくジャベで脚を極め続けたのは印象的。ケニーにサブミッションがほぼ無いので、その点も良い方向に作用した。そして何よりも飛んで跳ねて、ルチャドールとしてはホームなので、ケニー、ゲスト面してないで、お前が合わせて来いよというスタンスではなく、溜めを作りダメージも表現する。ラレドもAIWなど米インディー参戦歴は長いので、その辺の調整力も備わっていた。全編通して見応え十分。雪崩式片翼の天使で決まるに相応しい好勝負でした。
評価:****

カベジェラ・コントラ・カベジェラ
パガノ対チェスマン

ハードコア的攻防とルチャ的軽快な攻防を合わした試合。無観客なので過激度や密度はそこそこのレベルだが、トリブレマニアなので手抜きはせず、流血を交えながらも堅実にロングマッチを築いていく。
すると終盤からは、テクニコヒール合わせての介入祭りにテーブルスポットを投入。
総仕上げは解説へのギターショットにステージからトラックの荷台への高所落下テーブル葬。飛び切りの内容ではないものの、AAAのエクストリーム感はしっかりと演出する事が出来ていた。中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:8