ICW No Holds Barred Pitfighter X5 12/12/2020
ダニー・デマント対ブランドン・カーク(w/ケイシー・カタール(カーク))
ICW総帥デマントが登場。悪態をつくカークを大流血に追い込むと、カークは妻であるケイシーを介入させるも、ICWのスタッフがデマントの助太刀に現れ、ケイシーを排除。そしてカークをバルコニーから設置された火炎ドアに叩き込む。これぞICWというべき衝撃のシーンだったが、それを耐え抜いたカークが、椅子へのパイルドライバーから腕への関節で激勝。昨年のこの時期はCZWで史上最低のCODを作り上げたカークだが、元々才能はあっただけに、環境は本当に大切である事を証明した。そして試合後デマントは、一年の感謝を伝えると共に、明らかにデマントが以前働いていた「Game Changer」な団体に向けて怪気炎をあげる。最高の切り札は、往年のCZW vs IWAの様な対抗戦。来年に向けて期待をもたせてくれる。平均的良試合。
評価:***1/4
アレックス・オーシャン(w/ライリー・マディソン)対カサノヴァ・ヴァレンタイン
ヴァレンタインのマネージャーであるマディソンが、前大会でオーシャンに鞍替えしたことにより、実現した一戦。マディソンに制裁を加えようとするヴァレンタインだが、寸の所でオーシャンが助けて、ヒール要素を増やしたオーシャンがボコボコにされながらも、注射器攻撃やガセットプレート角材で反撃。ただヴァレンタインによる遺恨清算の場としてはスカされた格好。オーシャンのヒールスタイルもここから。色々と発展途上の内容。平均より上。
評価:***
ノーラン・エドワード対ジョン・ウェイン・マードック
これまで使った凶器と大量の蛍光灯を用いた、まさに歳末在庫一掃セールマッチ。これだけ大量に凶器があれば、小細工を使うまでもない。ただそこでこねくり回さず、凶器攻撃と拳で戦い抜けるマードックはやはり素晴らしく、エドワードもそこに上手く乗れるのも、やはりセンスを感じさせる。受けっぷりも上々なのも心強い。ボリュームを抑えてはいるものの、最後も火炎ドアへのブレーンバスターを決める所は、期待は裏切らない。団体の大エースとライジングスター対決に相応しい、チャレンジマッチ要素がありながらも一進一退を加え、見応え十分のデスマッチとなった。中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:7