ICW 8/25/2001
ICW世界王座戦
ロウ・キー(c)対レッド
記念すべき数え歌の1戦目はまだアメージングがついていない時期。それでもアメージングな歴史的一戦が後々作られる可能性を秘めた内容は随所にあり、型が定っていないのと、結末がノーコンテストである残念さを抜けば、この試合も中々のもの。レッドの軽快な動きとハイフライングのキレ、ロウ・キーのパワフルさ、一つ一つの攻防の鋭さとこのカードはやはり特別だと感じる初戦。中々良い試合。
評価:***1/2
ICW 9/14/2001
ICW世界王座戦
ロウ・キー(c)対レッド
アクション映画さながらのあの伝説のシークエンス。今もインディーファンに語り継がれる歴史的な攻防はもちろん、一つ一つの攻防を1ヶ月前の試合から10段階位アップデートさせたのが驚異的。普通このキャリアでは中々有り得ない。ECW崩壊からROH誕生の空白の時間に、インディー黄金時代の到来を感じさせたのは、やはりこのカードの力はかなり大きい。試合時間は短くても、無駄を排し、その行為に最大限の力を込める。そしてその行為からは最高の輝きが放たれる。初期衝動の圧倒感と洗練具合のバランスが絶妙。いつまで経っても色褪せない名作です。名勝負。
評価:****1/2
ICW Expect The Unexpected - Part 2 11/30/2001
ICW世界王座戦
ロウ・キー(c)対エディ・ゲレロ
レスリングクリニック。試合の殆どがグラウンドの攻防だが、ずっと見ていられる。ロウ・キーの俊敏さを見せながらも、エディがしっかりとグラウンドで寝かしていくのが素晴らしい。ゴリー・スペシャルにクローバー・リーフからSTFと手を変え品を変えつつも、熱と面白さが全く逃げないのが素晴らしい。この展開があったからこそ、ロウ・キーの反撃もより意味を持つ。一つ一つの攻防にロウ・キーもそしてエディも全力を込めているので、別に長くやる必要もなく、これで十分。メジャー含め様々なマットを渡り歩いた大スター、エディのファイトはやはり格段に洗練されていて、そこにロウ・キーの若さと鋭さ溢れる攻撃が相まっていく。非常に心地良い時間となった。この時期だからこそ生まれた逸品。
文句無しに好勝負。
評価:****1/4
ICW 1 Year Anniversary Show 1/25/2002
ICWノース・イースタン王座戦-3ウェイ・ダンス
エグゼイヴィアー(c)対ノヴァ対レッド
ECWの武器の一つ多人数戦。ECW本体ではそこに入れなかったノヴァが、ECWのフォロワーともいうべきICWで、アフターECW期のインディーにおけるスター2人レッドとエグゼイヴィアーの力を借りて、歴史的な一戦を成し遂げるのだから、人生何が起こるかわからない。レッドの動きのキレ、ずば抜けたセンスの凄さにずっと目を奪われるものの、良く良く見ると入れ込む3ウェイムーブのセンスやエグゼイヴィアーのヒールアピールを活かした展開力と3ウェイとして非常に優秀である事に気が付く。時間は決して長い試合ではないものの、粗さが出ない形で持ち堪え、最大の武器となったレッドが脱落した後も、ノヴァとエグゼイヴィアーで持ち堪えたのも良かった。ECWや初期ROHの様な圧倒的な熱狂はないものの、素晴らしさは変わらない。ECWからROHそして来たる大インディー時代への橋渡しとなった一つの逸品。これがなければ数々の3ウェイや4ウェイは生まれなかったかもしれない。文句無しに好勝負。
評価:****1/4