GCW Slime Season 12/5/2020

 

セファ・ファトゥ対ファサード
リキシの息子でウーソズの末弟であるセファ。キャリアは浅いものの、既に仕上がっていて、いつでも上に行けるレベル。レインズとジェイのストーリーが動いている中なら尚更いつでも良いだろう。ファサードもベテランらしくドミネイトされながらも要所では素晴らしいハイフライングを見せ魅了。セファをオーバーさせながら、少ないながらもファサードの見せ場も作る。狙い通りの良試合。平均的良試合。
評価:***1/4

マシュー・ジャスティス対ジェイコブ・ファトゥ
異常なテンションで実況を続けるジョーイ・ジャネラに「NGIでマンス・ワーナーが流した血よりもギャラが安い」となじられ、そのマンス・ワーナーと契約問題で揉め続けているコート・バウアー率いるMLWの現役王者ジェイコブ・ファトゥが、マンスのステーブル・メイト(SGC)であるジャスティスとECWスタイルのハードコアで激突。
ジャスティスは当然のこと、ジェイコブもこういうタフマッチが得意なのは、昨年のLAパーク戦で証明済。各種凶器は当然の事、一つ一つの攻防も骨が軋む様なハードでタフな攻防が多く、見応え十分。椅子やドアの使い方も豪快かつ的確。予想以上にしっかりとやり抜いた一戦。両者のタフ野郎さが際立ったMOTNの熱戦。中々良い試合。
評価:***1/2

“Blackheart”リオ・ラッシュ対”All Heart”ブレイク・クリスチャン
 

前回大会で新鋭クリスチャンに破れたリオが、別キャラBlackheartを解禁。所謂怪奇ヒールスタイル。演技要素の強いドミネイトはしつつも、キレの良い攻撃は一定残す形。今後に備えての準備でもあり、こういうのもありますよという宣伝でもある。華やかな攻防もあるので、楽しめる所はあるものの、クリスチャンにしたら前回勝っているので、獰猛になる必要もなく、そもそもまだそういう面は生み出せていないので、華麗な技を打っていくしかないのは難しかった。終盤は場外戦に、クレイジーな450°やドア破壊を交えてフィニッシュ。10分以上ハードコアパートを行うなどそれなりに上手くはやっていたとは思うが、皆が期待する「見応えのあるトップ軽量級らしい華やかな試合」ではない。はなから前回を超える良い試合をするつもりもなく、新日本やMLWその他の団体、プロレス業界に向けたリオのプロモーションという意味合いの強い内容となった。そもそもWWEのスターで辞めるはずだったリオがギャラも決して高くはない無料興行に出るのだから、今後この分も稼ぐ為の投資の意味でもないと、中々出ないよなと思うので、これはこれで十分であるが、であれば入場は著作権等で仕方なくても、せめて試合中は声を聞ける様にして欲しかった。平均より上。
評価:***