GCW Jimmy Lloyd's D-Generation F 10/9/2020
ブレイク・クリスチャン対スターボーイ・チャーリー
クリスチャンもキャリア2〜3年の新星だが、対するチャーリーは17歳。以前からスポットでは参戦している選手。西海岸インディーの選手で、アスリート要素の強いハイフライヤー。WWEに移籍したジェイク・アトラスの面影を感じる。身体能力の高いオールラウンダーを目指しているのだが、まだ行為に対し意味を求める段階にはなく、取ってつけた感が否めない。身体能力は高いが、若さは感じない、ファイトスタイルなので、もう少し勢いを前面に出したい所。只この試合は適正時間以上の20分なので仕方がない所はある。

クリスチャンもプッシュを受けている側で、まだ引き出してもらう側なので、フォローが出来る訳でもなく、

素養は高いけど、ロングマッチの経験を積むという域を超えなかった内容。
平均より上。
評価:***

デスマッチ
アティカス・クーガー対コルビー・コリーノ

デスマッチをやったことがないとはいえ、それに等しいハードコアをやっているコルビーなので、特に不慣れ感はなく、体型も似ているクーガーが相手かつ蛍光灯も使えるので、ノビノビと試合をしていた。対するクーガーも注射器受けに大流血と受けでもコルビーを支えていて、ますます頼もしくなっている。若手主体の大会とはいえ、メインを任せても問題ない働きを見せてくれた。中々良い試合。
評価:***1/2

Freelance Wrestling/Freelance Underground 
I Don't Think We're In Chicago Anymore 10/10/2020

カイリー・レイ対ジョシュ・アレキサンダー
この前の大会のJJSBが5時間近い大会となり、深夜スタートとなったこの大会。実際のこの試合のスタート時間は午前2時。そもそもまともな試合をやれる状況にもなく、そして翌日も朝から BLPで試合を控える両者。その中でロングマッチをしないといけない。序盤のコミカルな展開が要因でもあるが、ハードな面を出しつつも、やはり雰囲気は浮ついたまま。良い試合ではあるものの、研ぎ澄まされた空気感ではなかった。ジョシュももっとパワフルにドミネイトしながら、カイリーのアンダードッグ性を引き出す事が出来るものの、余りせずに合わせていく展開が多かった印象。これはどこかで仕切り直しして欲しいカード。環境が余りにも悪すぎた。平均的良試合。
評価:***1/4

PPW(Paradigm Pro Wrestling) Trapsoul 10/11/2020
PPWタッグ王座戦
ザ・リジェクツ(ジョン・ウェイン・マードック、リード・ベントリー&Akira)対アールズ・ピック(ノーラン・エドワード、ハードウェイ・ヒーター&ジューシー・ジミー)

アキラを加えたフルメンバーのリジェクツと比べると実力差は歴然。しかしアールズ・ピックの新鋭ノーラン・エドワードが奮闘し、その実力差を埋めていく。蛍光灯やドアが多く飛び出すこの試合。トリオでもあるので、流石にICWの様なリジェクツの潰しっぷりは控え目だったが、最後は火炎ドアへの雪崩式合体ディープサウス・デストロイヤーという超絶フィニッシュで締めてくれたので文句は付けられない。平均的良試合。
評価:***1/4

クロックワーク・オレンジ・ハウス・オブ・ファンマッチ
ブラッドリー・プレスコット4対マシュー・ジャスティス

 

コレクティブのオーラス。トリを飾るのは、TNA初期やROH等で行われたレイヴェン考案のこの形式。流石にチェーンに凶器をつけて吊す様な設備は出来ないので、簡素ではあるものの、お馴染みの椅子やゴミ缶、竹刀に加えてこの形式を思わせる鉄柵を設置して、しっかり使っているのは高ポイント。試合は、ジャスティスの豪快無比な凶器攻撃とBP4のヘタレヒール&ハードバンプの組み合わせが何とも言えない味を生み出していて面白い。ジャスティスの攻撃がいちいち激しいのも笑ってしまう程面白い。BP4の予想以上の大健闘により、見事な締めとなった。中々良い試合。
評価:***1/2

全体評価:7