我闘雲舞/チョコレートプロレス

ChocoProLIVE! #47 9/13/2020 
クリス・ブルックス対水森由菜
 

成長著しい水森とインタージェンダーマッチの名手クリス。只マットプロレスではなく、リングなので、市ヶ谷の魔法というべき特異性は生まれない。マットとリング、映える技は当然異なるので、技セットや攻防を考えなければいけない問題点はあるので、ある意味マットプロレスは、革命でもあり劇薬でもある。腕は確かな両者なので、水森の健闘を煽りつつ、DDTの現役王者であるクリスが貫禄の勝利。

平均的良試合。
評価:***1/4

我闘雲舞/チョコレートプロレス 

ChocoProLIVE! #49 9/20/2020
駿河メイ対水森由菜
 

ガトームーブ/チョコプロを代表する数え歌で宿命のライバル対決。しかし、抗争としては一区切りは付いた中での一戦ということで、純粋に腕の競い合い。ベーシックな攻防から、会場の備品を使った展開で楽しさを追加し、終盤ではスピーディーな一進一退に移行し、クライマックスはクイック連発で追い込む。抗争が激化していた時の様なエモーショナルでカオスな内容ではないものの、それぞれの個性を反映しつつ、チョコプロらしさ溢れる試合にはなっていて、常時このレベルを生み出せるのはやはり素晴らしい。中々良い試合。
評価:***1/2

我闘雲舞/チョコレートプロレス 

ChocoProLIVE! #53 10/4/2020
フォールズ・カウント・エニウェアマッチ
駿河メイ対水波綾

 

駿河のテンションについて行き、暑苦しさという別の特性を持ち、更に実力実績が上である水波に、エニウェア戦というスパイスをねじ込むチョコプロの冒険心。難易度が高めの食材ばかりではあるが、絶妙なバランスで美味しい創作料理になっているのが恐ろしい。
通常の攻防から平均点はある中で、2人のユーモアセンス、対応力の高さが堪能出来るシーンが続く。コロナはもちろん近所迷惑で大声は出せない中でも、会場の外や別の部屋に移動し、バイクや自転車、シャッター等も使いつつ、印象的な攻防を生み出す。サイレントで躍動する画は、まるでチャップリン。そして撮影兼実況担当のアッキの働きはいつも最高ではあるが、更にこのエニウェア戦を格段に昇華させる見事な働きを見せる。試合のテンションは残した上で、分かりやすく伝えるナレーション力の高さはピカイチ。

アッキがいたことでこの試合は魅力を何倍にも増した。
楽しくも真摯にふざけていながらも、試合としても十二分に成立している。チョコプロ式エニウェア戦は、チョコプロサイズではあるものの、AEWのstadium stampedeマッチに匹敵する激戦となった。演者の実力と熱量、それを押し上げる団体の個性やバックアップがあれば、面白い作品は作れる。YouTuberの作品的な面白さに溢れていながら、プロレスの枠は守る。ぶっ飛んでいても粗さもある。

インディーの魅力満点の好勝負。
評価:****

全体評価:7.5