インパクトでOVEの一員としてタッグ王座にXディビジョン王座も巻いたジェイク。その頃から兄デイヴ外しは始まっていて、OVE消滅後は、ジョーイ・ライアン率いるキャンセル・カルチャーに加入するも、皮肉なことにこのキャンセル・カルチャーであるスピーキングアウトでライアンは告発され、ユニットは自然消滅し、兄デイヴが告発された影響で、妻ネヴェアはインパクトに残るも、自身は団体を追われてどインディー回り。兼ねてから参戦していたIWAに定期参戦して再起の機会を窺っているのがジェイクの現在。
IWA Mid-South Home Improvement 20/8/21
IWA-MSヘビー級王座戦
ジェイク・クリスト(c)(w/JTデヴィッドソン)対アーロン・ウィリアムス
IWAの新旧王者対決ではあるものの、インディアナのIPWやロックスター・プロ同窓会的カード。
コスチュームも似た方向性になっているのは興味深い。
試合は椅子を大量に使ったハードコアブロウルに、通常技を交えていく形。想像以上に激しいスポットも多く身体を張ったなという印象。両者共ベテランで器用な選手なので、手広く何でも出来るが故に、ハード方面とテクニカル方面どっちによるか最後まで定まらないまま20分過ぎてクイックで終了。見応えはあるものの、器用さが裏目に出た内容ではある。次戦のテキサス・デスマッチには期待したい。平均的良試合。
評価:***1/4
ファンズ・・ブリング・ザ・ウェポンズ・デスマッチ
トリステン・ラムジー対ルーカス・ジェイコブス
フィジカル、スキル面共にまだまだの駆け出しの若手だが、クレイジーな素養はあり、特にラムジーは受けっぷりは上々。風貌といい、マーカス・クレインを彷彿とさせる。場外の蛍光灯束&有刺鉄線ボードへの心中攻撃という大きなスポットもあり、丸め込みで終わったセミが実質メインではあったが、観客を気持ち良く帰す為のアウトロとしては申し分無し。平均レベル。
評価:***
IWA Mid-South Home Improvement 2 20/8/28
IWA-MSヘビー級王座戦-テキサス・デスマッチ
ジェイク・クリスト(c)(w/JTデヴィッドソン)対アーロン・ウィリアムス
前戦でハードコアも散々やったこのカードなのに、まさかの凶器無しの30分。厳しい打撃やラフファイト、流血こそあるものの、そこが持ち味ではない両者では苦しい。クリエイティブがレスラーおまかせのインディーの悪いところが出た試合。何でも出来る2人が故の凡戦。鋭さや荒々しさ、破天荒さが持ち味のジェイクが、それを全て封印して戦うチョイスは冒険的すぎ。アーロンもサポートし切れず。20分過ぎてからニアフォール連発のフェーズに入ったが、テキサス・デスマッチという試合形式上、いかにインパクトを刻みながら与えられるかが焦点となるのに、それが全く出来ていなかった。それに尽きる。期待外れ。
評価:*3/4