Dragon Gate 

MEMORIAL GATE 2020 in 和歌山 8/2/2020

オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合
R.E.D(c)(B×Bハルク&KAZMA SAKAMOTO)対箕浦康太&ジェイソン・リー

ベテランヒールが若手フェイスをオーバーさせる内容。重厚で堅実なREDに対して、小気味良い連携をみせる箕浦とジェイソン。ジェイソンは元々良い選手だったが、箕浦も将来のトップ候補生おしてプッシュするに値する肉体と能力を持っている。ミスとなり得そうな所もREDがフォローしながら、新王者誕生を後押しし続けた。実力者ジェイソンを携えながら、トップ所と当て続けるのは賢明な判断。それが嵌った内容。中々良い試合。
評価:***1/2

オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
土井成樹(c)対Eita

この試合の軸はドリームゲートとしての格式を保ち重厚さを出す事と、メリハリをつけてギアを上げる所は畳み掛ける事。序盤からじっくりとしたグラウンドの攻防で大一番である事を表現し、Eitaはラフやヒールプレイはあるものの、介入なしの真っ向勝負を挑む。そしてキーとなるNumero Uno狙いの腕攻め。ヒール転向後はほぼ使わなかったものの、シングルのトップを狙うに当たって、再び解禁。回収出来る腕への関節技が最後に控えている事により、中盤で行う腕攻めの意味合いが変わってくる。只ボリュームを増すだけの部分攻めが多いDGマットにあって、最終奥義と認知されている関節技のフィニッシャーがある事は、かなり大きく、この試合もその恩恵を受けていた。終盤に移る前に介入を拒否し、自分の力で闘うと決めたEita。そこから更にボルテージは上がり、一気にギアを上げ得意技の攻防へ。少し全体的と腕のダメージ表現の無視度合いは目立つものの、一つ一つの攻防は素晴らしく、各種フィニッシャーや隠し技によるニアフォールの連続でボリュームアップ。貫禄を増した土井の凄みと健在の勢いに対し、Eitaは切れ味鋭い得意のImperial Unoを軸に、細かなクイックも交え、そして最後はNumero Unoへと。説得力満点の攻防を続けた。ヒールユニットのリーダーとして君臨していたがトリオやタッグでしか好勝負がなかっただけにシングルで初めて確固たる代表作を残すことが出来、それが王座戴冠の試合というのも非常に大きい。これからのEitaの防衛ロードにも期待したい。文句無しに好勝負。

評価:****1/4