IWS Blood, Sweat & Beers 2007 07/9/22
IWSタッグ王座戦
2.0(c)(ジャゲッド&シェイン・マシューズ)対スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(プレイヤー・ウノ&ステュピファイド)
SSBが細いし若い。若さ全開粗さなんのその、
ムーブで魅せる若手らしいスタイル。
下支えする2.0の老獪とも取れる安定感溢れる試合運びがあるので、試合が崩れない。
思い切りの良い連携とハイフライング、スピード感を活かしたアグレッシブな試合展開、
そして王座交代のサプライズと華々しい幕開けを飾ったオープニングに相応しい内容。
そしてこの二組が今やメジャー団体 WWEとAEWに別れて活躍しているのも感慨深い。
中々良い試合。
評価:***1/2
ルフィスト対ダミアン
2020年なのにというべきか、2020年だからこそいうべきか、
インタージェンダー戦の中でも屈指のハードヒッティングマッチ。
体格差はそこまで感じないものの、ダミアンの容赦なき鋭角な打撃が、
的確にルフィストの顔面を捉えていく。笑ってしまう位にジャストミート。
ルフィストは、攻撃時の物足りなさはあるものの
デスマッチでのブレイクを経て、並居るタフ野郎と渡り歩いてきたタフさで、
すべて受け止めていく。異質だがどこよりも真っ向勝負。
特に終盤の殴り合いは必見。これぞどつき合い。粗さは沢山あり、
良し悪しも当然あるが、どインディーかつこの2人だからこそ出来た熱戦となっている。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
ケビン・スティーン対ジェイ・ブリスコ
2007年。絶賛抗争中のスティーネリコとブリスコズ。
ジェネリコとマークが怪我の為、シングルマッチとしてROHから直輸入。
ROHの時程の完成度ではないものの、荒々しくハードな攻防の連続は、
他にレベルの差を見せつける。過激に突っ切るのではなく、
ペースを落とす事が出来る、タメを作れる余裕と力量がある。
終盤は欠場となったジェネリコとマークの介入を交えつつ、
ニアフォールの連続で確実に盛り上げる。
この組み合わせはやはりハズレがないなという試合。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4
IWS世界ヘビー級王座戦
ヴァイキング(c)対PCP クレイジー・ファッキン・マニー
悪のオーナーPCPを過激に制裁していくヴァイキング。
蛍光灯束にバルコニーダイブによる場外テーブル葬、
火炎有刺鉄線角材と手法も様々に懲らしめていくのは爽快。
表現力やキャラクターを活かしたプロレスをする訳ではないので、
過激によるしかないものの、これだけやってくれれば見応えはあるものの、
結末が介入からアッサリだったのは残念。
まあまあ良い試合。
評価:***1/2
IWS Scarred For Life 05/5/28
ケビン・スティーン対ダミアン
(※スティーンのIWSベストに収録。ベスト盤には、
大会名は「Born to Bleed」となっているものの恐らくこちらが正しい。IWTVでも視聴可能。)
IWSの中でも屈指のヒットを叩き出した抗争の初戦。粗さは沢山あり、
スティーンもまだハードコアやハードヒット偏重で、これからではあるが、
その分今には出来ない初期衝動が詰まっていて、
それを具現化させてくれるダミアンが相手なので、
序盤はレスリングも交えていたが、中盤からは場外戦や椅子攻撃も挟みつつ、
狂ったハードヒット満載の死闘に移っていく様が素晴らしい。
スティーンにちょっかいを出した客が、
セキュリティにつまみ出される凄まじいシーンも雰囲気作りには協力していて、
そして試合ではダミアンの意識を飛ばす寸前まで蹴り上げる鋭角な打撃に、
スティーンもボロボロになりながら付いていく。
粗さが熱に移り変わった様を試合通して観ることが出来る。
観客のリング叩きやマッチオブザイヤーコールも飛び出す大熱狂の中、
最後はチープフィニッシュなのは勿体無いけれども、狂気のどつき合いを見せてくれた。
抗争が続くのも必然。IWSらしさを感じさせてくれる試合の一つ。
好勝負。
評価:****