GCW Ready to Die 20/2/4

混ぜるな危険(岡林裕二&入江茂弘対クリス・ディッキンソン&KTB


わかりやすい巨漢同士の肉弾戦。
前日結果を残した岡林対ディッキンソンは一部分だけで、

KTBをオーバーさせる意味合いの強い内容。

その中でも混ぜるな危険の圧倒的強さが光る。

岡林のテンションの高さは印象的。KTBは動ける巨漢で日本向き。

ブロディ・リーみたいになれそうな感じで、日本定着を図った方がキャリアは絶対良くなるはず。
中々良い試合。
評価:***1/2

ジミー・ロイド対ドリュー・パーカー


蛍光灯中心に派手なムーブを見せた試合。
巻きが入っていて、短時間だが、必要な見せ場は作った。

特にロイドだが、ムーブの精度がもっと欲しい所。そこは直すべき改善点。
ただ久しぶりに気合の入ったロイドは見る事が出来た。
平均レベル。
評価:***

田中将斗対マシュー・ジャスティス


乱戦から打撃戦そして椅子。ハードな椅子合戦はECWを彷彿とさせる。

狙い通りの内容をストレートにしてくれるので有り難い。

只高所ダイブを待ち望んでいた身としては物足りない。

アメリカだったらこれにドアが付いただろうなという印象。

それでも椅子をふんだんに使いハードに仕上げる。椅子攻撃合戦は爽快。

ライブだと場外戦が見えづらいものの、

FITE TVだと当然良くわかるので、試合内容の良さが良く伝わる。

納得の密度の濃さを誇っていた。

中々良い試合。

評価:***1/2

ダニー・ハヴォック&アレックス・コロン対

木高イサミ&佐久田俊行


前日に負傷した竹田に代わりイサミが入ったこの試合。
復活ダニーはしっかり動けている。余り現役時代と変わらないのが素晴らしい。

そのダニーを支えるコロンは大流血でサポート。4LocoとNOI、

そして引退試合と長きに渡る歴史がある両雄のタッグはやはり感慨深い。

機動力のあるハードワーカー揃いだけあって安定感抜群。

大量の蛍光灯を使いながら、小気味良くもクレイジーさも兼ね揃えた一戦。

往年のCZWっぽい内容で嬉しい。
中々良い試合。
評価:***1/2

伊東竜二対マット・トレモント


有刺鉄線バットを使いながら、場外乱闘。

そこから蛍光灯や椅子を入れていく形。

ライブで見るトレモントの試合巧者ぶりが恐ろしい。

パンチの圧倒的切れ味。守勢に回った時の表現。

デフォルメしていると見えるものも、ライブだとあれくらいで丁度良い。

静かな日本の観客をしっかり乗せるアジテーション。画になる流血。

凶器の使い方。00年代らしさ満点のデスマッチ。

オールドスクールだけどオールドスクール過ぎる事もない。

蛍光灯を上手く使って調整。伊東も全盛期ほどは動けないものの、

要所で過激さを出し、無駄を排した動きで魅了。

トレモントの世界観に上手く乗っかっていた。

前日の竹田対オリンがあっての、この試合。

ベテランがオールドスクールで魅せるという最高の形で締めてくれた。

時代を、シーンを創り上げた選手は強い。
好勝負。
評価:****

全体評価:7.5+