EVOLVE 106 18/6/23
ARフォックス(w/ザ・スクルク)対DJZ
トリッキーな攻防をしても、必ず綺麗にまとめ上げる技術。
盛り上がりは当然の様に生み出せる上に、想像の一歩上を行く攻防も出来るのが両者。
これくらいなら簡単ですよと言わんばかりの良い試合。
こういう試合がミッドカード・アンダーカードにあるのは強い。
中々良い試合。
評価:***1/2
ダービー・アリン対ウォルター
怪物ウォルターとアンダードッグ・アリンの中に行われる駆け引きが素晴らしい。
いかに自分と相手を魅力的に見せるか。それを追求したのがこの試合。
ハードバンプだけではなく、
テクニカルな所やエモーショナルな面も出せるようになったアリンの成長が、
ウォルターの比類なき強さと見事に合わさっていく。
アリンがここまで出来るようになるとは思わなかった。
ウォルターの強さ・上手さだけに終わらせなかったのは見事。
好勝負。
評価:****
WWN王座戦
オースチン・セオリー(c)(w/プリシラ・ケリー)ジョーイ・ジャネラ(w/ペネロペ・フォード)
コツコツ土台を積み上げていく内容。ジャネラの華とセオリーの堂に入った立ち振る舞いは見事。
ハチャメチャな内容になるかと思いきや、堅実に試合構築した結果、
終盤の大技&ニアフォール攻勢が光る。
プリシラとペネロペの女子マネ達も介入もインパクトがあり、
大方の予想だと所属のセオリーが防衛するかと思いきや、
ゲストのジャネラがまさかの王座奪取というサプライズもあり、
非常に盛り上がった試合となった。
中々良い試合。
評価:***1/2
EVOLVE王座戦-ノーロープ・ブレイク
マッド・リドル(c)対シェイン・ストリックランド
2戦目にして遂に王座戦へと進出。ストリックランドの奇襲で始まり、リドルが劣勢を強いられる格好。
ストリックランドの猛攻もリドルのダウンベースも充実のクオリティ。
シナばりのぐったり表現からの猛攻もしっかり嵌っている。
サブミッションをキーにしつつもベースは抗争の中継ぎらしく、乱戦ベース。
それでも持ち味を活かしながら、遺恨を発展させる。そして不透明決着。
抗争の2戦目らしいスッキリしない結末だったが、
全編通して印象的なシーンも多かったので、不満はなし。
抗争を発展させる為には必要不可欠な内容に仕上がっていた。
中々良い試合。
評価:***1/2
全体評価:9
EVOLVE 107 18/6/24
EVOLVE王座戦
マット・リドル(c)対ARフォックス(w/ザ・スクルク)
リドルを意識したトランクススタイルのフォックス。
得意技にサブミッションを織り交ぜていく徹底ぶり。
序盤から勢いそのままに、ブレーキなしで突っ走るのは、
CZWのフォックス対アレックス・コロンを彷彿とさせる。
それをリドル仕様にしてきたのも興味深い。
リドルが、結果的にWWE向けとなってしまったが、
メジャー仕様にマイナーチェンジを図っている時期の為、
インディーらしいフルスロットルさはもう少し足りなかったが、
フォックスの懐深さと、それをニーとパウンド連打でフィニッシュという
自分にしか出来ないことで応えるリドルの上手さが光った内容。
短くても凝縮した内容。
好勝負に届かない良試合。
評価:***3/4