Impact Wrestling 15/3/13 
イギリスは、最も有名なスタジアムの一つ、ウェンブリー・スタジアムでの収録。

1:ラスト・マン・スタンディング・マッチ
ボビー・ルード対エリック・ヤング
移り変わりの激しいTNAの中で、オリジナルTNAとして活躍し続ける二人の戦い。
既にトップ・レスラーとして活躍するルード。この試合でも、気迫に満ちた佇まいと攻守における巧さを如何なく発揮しています。
対するヒール化したEY。脇役やコミカルな担当が多かったが、ヒール・ターンに伴い獰猛なスタイルへと変貌中。受けに以前のコミカルチックな名残があるが、ラフ中心の攻めは中々。本格派へとモデルチェンジしています。
そんな二人なので、凶器は少な目ながら見応えのある安定した攻防になりました。
ラストマン戦にしては、纏まり過ぎている感はあるが通常放送にしては十分なレベル。
最後も派手な一発で締めました。中々良い試合。

2:ドリュー・ギャロウェイ対MVP(w/Beat Down Clan)
一昔前のSmack Downの様な組み合わせ。
ギャロウェイ対BDCの抗争の一環です。
ちなみにこの試合のMVPのウェアは、マンチェスター・ユナイテッド仕様でした。

3:マグナス対ブラム
アビスがロートル化した今、ハードコア部門を背負って立つブラム。
今回は、通常形式ながら獰猛さが出ていて良いですね。マグナスもキビキビとした動きで風格が出てきました。
ただこれもDQフィニッシュ。

5:ヘア対ヘア
イーサン・カーターⅢ対ロックスター・スパッド
スパッドは英国出身で、イングランド代表のウェアで登場。
ホームの利を生かし攻め込むスパッド。拳も冴えています。だがどうにもならない体格差。
小兵スパッド対体格はあるが発展途上のECⅢ。レスラーとしての技量は一流とは言い難い両者。
ですが、この試合では、スパッドのホーム英国、圧倒的な体格差、流血といった技量を補える飛び道具が大活躍。
ホームタウンであることは熱狂を生み、流血は、この試合で行うことを明確とし、熱狂を増幅させる。
アンダーソン、タイラスやボラッシュの介入の使い所は微妙でしたが、スパッドも上手く観客を乗せる事が出来ている。
最後もう一盛り上がりあっても良かったが、土地の利と流血を生かし想像以上の内容。
本国以上の盛り上がりがある英国でWWEには出来なくなった試合をこの二人でやったのは興味深かったです。平均的良試合。