「漢方とわたし」第四回です。
今回から本格的な東洋医学との出会い編になります。
それまで漢方薬をちょっと飲んでいただけのわたしが、
縁あって治療をする側へ。
人生が意外な方向へと進み始めるのです。
では早速・・・
大学卒業後、ほどなくして結婚しました。
(だいぶはしょってます)
初めて授かった子供は残念ながらお腹の中で死んでしまいました。
「稽留流産」でした。
幸いその後3人の子供に恵まれ、
無事出産するのですが3番目の子供を産んだ直後に引越があり、
無理がたたって、ある程度おさまっていた喘息の発作が毎晩続くことになります。
当時住んでいたマンションは、近しい年代のお母様が多く、
私達親子は引越後にもかかわらずすぐに仲良くなりました。
ちびっこ2人と乳飲み子をいつも連れて毎日公園で遊ばせていたので、
「カルガモ親子」と言われてましたね。 笑
引越してから3か月くらい後、
体調不良が続き、あまり外に出ることができなくなっていました。
うちのベランダに洗濯物が出ていないと、
「あの人(私)また寝込んでるよー」と、
幾人かのお母様たちが食事を運んできてくれたり、
うちの子供たちを遊ばせてくれたりと、周囲の方々には本当に助けられました。
ある日
あまりにも具合の悪いわたしを見かねた一人のお母様が、
「すごくいい鍼灸師さんがこのマンションにいるよ。
休業中で知り合いしか診てもらえないけど紹介するよ」
と、鍼灸師さんの部屋へ連れて行ってくれたのです。
先生の部屋への一歩。
この一歩を踏み出したことで、その後の人生が激変していくのです。
もちろんその時はまったく予想もしていませんでした。
つづく