「トイレ、行かない!」
おむつを替えるたびに「そろそろトイレでできるかな」と声をかけても、涙目で首を振るばかりでした。
6歳の息子のときは割とすんなり進んだので、正直「なんでうちの子だけ」と焦っていた時期もあります。
そんなとき、脳科学の本で「トイレトレーニングは意志の問題じゃなく、脳の発達のタイミングの問題」という話を知り、声のかけ方を根本から見直しました。
この記事では、実際に効果があった声かけと、逆に娘の心を閉ざしてしまったNG行動を、僕の失敗談も含めて紹介します。
■ トイレトレーニングが進まないのは「甘え」じゃない
排泄をコントロールする力は、脳の前頭前野という部分が担っています。
前頭前野は脳の中でもっとも発達が遅い部位で、3歳児ではまだ発達の途中にあります。
つまり「トイレを我慢する」「タイミングを感じ取る」という感覚は、しつけの成果ではなく、脳の成長を待つ部分が大きいということです。
僕はこれを知って、「なんでできないの」と娘を責める気持ちが、少し軽くなりました。
■ 僕が変えた声かけ3つ
①「トイレ行こう」ではなく「一緒に見に行くだけ」と誘う
「トイレ行こう」という言葉には、娘にとって「そこで成功しなきゃいけない」というプレッシャーが含まれていたようです。
僕は「トイレさん、元気にしてるか見に行くだけ行ってみる?」と、失敗前提のゆるい誘い方に変えました。
座らなくてもドアを開けるだけでOKにしたら、娘の足取りが軽くなったのを覚えています。
②失敗した瞬間ではなく「気づけたこと」をほめる
漏らしてしまった直後は、つい「あーあ」という顔をしてしまいがちです。
僕は「濡れちゃったね、でも自分で気づけたね」と、結果ではなく気づきの部分だけを拾ってほめるようにしました。
この声かけに変えてから、娘が漏らした後に自分から教えてくれる回数が増えました。
③「できた?」ではなく「今どんな気分?」と聞く
トイレの後に「できた?」と聞くと、答えは「できた」か「できなかった」の二択になり、失敗続きだと娘が答えづらくなっていました。
代わりに「トイレどうだった、すっきりした?」と聞くようにしたところ、娘が自分の感覚を言葉にする練習にもなりました。
結果を評価されないと分かると、娘も自分からトイレの話をしてくれるようになりました。
■ 逆効果だった僕のNG行動
焦って「今日はトイレでできるまで頑張ろうね」と目標を掲げたときは、逆に娘がトイレ自体を避けるようになりました。
「お兄ちゃんはもうできてたよ」と比較したときも、娘の表情がこわばったのを覚えています。
比較や目標設定は、大人にはやる気に見えても、子どもにはプレッシャーとして伝わりやすいと感じました。
■ 3歳・4歳で変えたいポイント
3歳前後は「トイレは怖くない場所」と思ってもらう段階で、成功よりも「行けたこと」自体をほめるようにしていました。
4歳に近づき言葉のやりとりが増えてきたら、「そろそろ出そうかな、って思ったら教えてね」と、感覚を自分の言葉にする声かけに少しずつ切り替えるとスムーズでした。
年齢というより、子どもが今どの段階にいるかを見て声かけを変えることが大切だと感じています。
■ よくある質問
Q. トイレトレーニングが遅い子の特徴はありますか?
A. 医学的に「遅い」という明確な基準はなく、前頭前野の発達スピードには個人差が大きいというのが実情です。
周りと比べず、その子のタイミングを待つことが結果的に近道になることが多いです。
Q. トイレを嫌がる3歳児にはどうしたらいいですか?
A. 無理に座らせようとせず、まずはトイレに行くこと自体のハードルを下げるのがおすすめです。
うちの場合は「見に行くだけでOK」というルールにしたことで、娘の抵抗感が和らぎました。
Q. トイレトレーニング中に使ってよかったグッズはありますか?
A. 補助便座や踏み台で「足がしっかりつく」状態を作ってあげると、それだけで座る抵抗が減ることがあります。
娘のお気に入りのキャラクターがついたトレーニングパンツも、モチベーションにつながりました。
■ まとめ
トイレトレーニングが進まないのは、しつけの失敗ではなく、脳の発達のタイミングが影響している部分が大きいです。
「できた?」ではなく「今どんな気分?」というように、結果を評価しない声かけに変えるだけで、子どもの表情が変わることがあります。
焦らず、その子のペースに付き合う気持ちで、今日からの声かけを少しだけ変えてみてください。
