「自分で!」

「パパやらないで!」

急いでいる朝ほど、この声が出ますよね。

今日は、「自分で!」と言い張る3歳への、忙しい朝のパパの声かけをまとめました。

 

■先に結論:「待つ日を決める」「やる所を分ける」「次の流れを先に言う」の3つ

やることは3つです。

1つ目は、待てる日と待てない日を、先に分けておくこと。

2つ目は、全部ではなく「ここだけは自分で」を決めること。

3つ目は、「〜したら、〜しようね」と、次の流れを先に伝えること。

順番に説明します。

 

■「自分で!」には、どんな気持ちがあるの?

仙台市の子育て情報では、3歳ごろは、何でも「自分で!」とやりたい気持ちと、「できない」と甘えたい気持ちの間で揺れる時期だと説明されています。

その葛藤を繰り返す中で、子どもは自分をコントロールする力を身につけていく、とも書かれています。

つまり「自分で!」は、パパを困らせたいわけではありません。

できることを増やそうとしている、成長の途中のサインです。

そして次の日には「やって」と甘えてくるのも、同じ時期らしい揺れです。

 

■声かけ① 待てる日と待てない日を、先に分けておく

毎朝ぜんぶ待つのは、正直むずかしいですよね。

そこで、前の晩か、朝いちばんに、パパの中で決めてしまいます。

・今日は時間に余裕があるから、待つ日

・今日は早く出たいから、ここは手伝う日

仙台市の資料でも、少し時間に余裕があると、「自分でやりたい」という時に待ってあげられると紹介されています。

待てる日と待てない日を、先に分けておくと、パパの気持ちがラクになります。

待てない日は、「今日は急ぐから、パパが手伝うね。明日は自分でやろうね」と、理由を短く伝えます。

 

■声かけ② 全部ではなく「ここだけは自分で」を決める

着替えも、靴も、準備も全部を任せると、朝が終わりません。

そこで、「自分でやる所」を1つだけ決めます。

たとえば、こんな分け方があります。

・「ズボンは自分で。上着のファスナーはパパがやるね」

・「靴は自分で履こう。かかとだけパパが直すね」

・「カバンを持つのは自分で。玄関までは一緒に行こう」

一番やりたがる所を任せて、時間がかかる所だけ手伝います。

全部を任せなくても大丈夫です。「ここだけは自分で」を決めると、朝の流れが止まりにくくなります。

できた所は、「ズボン、自分ではけたね」と、見えた事実をそのまま言葉にして返します。

 

■声かけ③ 「〜したら、〜しようね」と次の流れを先に言う

「早くして!」「急いで!」は、3歳には何をすればいいのかが伝わりにくい言葉です。

仙台市の資料では、何でもダメと止めるのではなく、「〜したら、〜しようね」と先の見通しが持てるように話すといい、と紹介されています。

朝なら、こんな言い方になります。

・「靴を履いたら、お外で手をつなごうね」

・「着替えたら、朝ごはんにしようね」

次にいいことが待っていると分かると、気持ちを切り替えやすくなります。

先に言っておくことで、パパの「早く!」も減らせます。

 

■よくある質問

Q. 待っていたら、保育園に間に合いません。

A. その日は、待たなくて大丈夫です。

「今日は急ぐから、パパが手伝うね」と伝えて、手伝う日にしてしまいましょう。

その代わり、時間に余裕がある休みの日に、「自分で」をたっぷりやらせてあげると、気持ちが満たされやすくなります。

 

Q. 「やって」と「自分で」を日によって言い分けます。

A. 3歳ごろの子には、よくあることです。

「自分で」と「甘えたい」の間を行ったり来たりしながら、育っていく時期だと言われています。

「やって」の日は、無理に自分でやらせず、気持ちを受け止めて手伝って大丈夫です。

 

Q. 手伝おうとすると、怒って最初からやり直します。

A. やり直しになると時間がかかりますよね。

手を出す前に、「手伝ってもいい?」と一言聞くと、子どもが自分で決めた感じが残りやすくなります。

それでも怒る日は、今日は待つ日に切り替えるのも、ひとつの方法です。

 

■子どもが「自分で」やりやすい道具をひとつ選ぶ

朝の「自分で!」は、道具が合っていないと、うまくいかずにこじれやすくなります。

たとえば、マジックテープで留められる靴は、小さな手でも自分で履きやすいものがあります。

道具は必須ではありませんが、子どもが「できた」を増やしやすくなるきっかけとして、選んでみるのもひとつです。

 

■まとめ

「自分で!」と言い張る3歳には、3つの声かけが役に立ちます。

・待てる日と待てない日を、先に分けておく

・全部ではなく、「ここだけは自分で」を決める

・「〜したら、〜しようね」と次の流れを先に言う

「自分で!」は、わがままではなく、できることを増やそうとしている成長のサインです。

毎朝完璧に待たなくても大丈夫です。

明日の朝は、まず「ここだけは自分で」を1つ決めてみませんか。

 

参考:仙台市「とっておきの子育ての話(ひとりでできるよ-3歳児は複雑な気持ち-(3歳編))」