お風呂の時間になると、娘が「シャンプーいやー!」と泣き叫んで逃げ回る。

タオルを頭に巻きつけても、湯船から出ようとバスタブの縁を必死につかむ。

僕も最初は「早くしないとのぼせるよ」と焦って、無理やり頭にお湯をかけていた。

そのたびに娘は火がついたように泣き、お風呂そのものが嫌いになっていくのが分かった。

でも、脳科学を知ってから声かけを変えたら、少しずつシャンプーの時間が「泣く時間」じゃなくなってきた。

今日は、我が家で実際に効果があった洗髪の声かけを3つ紹介したい。

■なぜ子供はシャンプーを嫌がるのか

子供がシャンプーを嫌がるのは、わがままではない。

顔にお湯や泡がかかる感覚、頭を後ろに反らす不安定な姿勢、シャワーの水音や水圧。

どれも大人にとっては何でもないことだけど、子供の脳にとっては「予測できない怖い刺激」として記憶されやすい。

特に3歳前後は、恐怖や不安を感じる脳の部分(扁桃体)が先に発達していて、「大丈夫」と論理的に納得する脳の部分(前頭前野)はまだ育っている途中。

だから「痛くないよ」「怖くないよ」と言葉で説明しても、なかなか気持ちが切り替わらない。

■年齢によって「嫌がる理由」は変わる

2〜3歳ごろは、水や泡が顔にかかる感覚そのものへの恐怖が強い。

4〜5歳になると、恐怖よりも「まだ遊びたいのに中断される」という気持ちの切り替えの難しさが目立ってくる。

6歳前後では、「前にしみて痛かった」という記憶そのものが原因になっていることもある。

うちの娘も2歳の終わりごろは純粋に怖がっていたけれど、3歳になってからは「まだ遊びたい」という抵抗の方が強くなった気がする。

■僕が変えた洗髪の声かけ3つ

①見通しを伝える声かけ

いきなり頭にお湯をかけるのではなく、「今から10数えたらシャンプー洗い流すよ」と先に伝えるようにした。

急に始まることが不安を強めていたようで、見通しが立つだけで娘の体の力が抜けるのが分かった。

②選ばせる声かけ

「シャワーとコップ、どっちで流す?」「目、自分で押さえる?僕が押さえる?」など、小さな選択肢を渡すようにした。

自分で選んだという感覚があるだけで、同じ行為でも嫌がり方が全然違った。

③怖さを否定しない声かけ

「怖くないよ」ではなく、「お水が顔にかかるの、びっくりするよね」と、まず気持ちを言葉にして認めるようにした。

怖さを否定されなかった方が、娘は早く泣き止んで次の行動に移れた。

■シャンプーハットなど便利グッズも味方につける

声かけだけでなく、道具の力を借りるのも大事だと感じた。

つばの部分で顔に水がかからないシャンプーハットを使い始めてから、娘の「濡れる恐怖」自体がかなり減った。

声かけと道具、どちらか一方ではなく、両方を組み合わせるのが一番効果があった。

■よくある質問

Q. シャンプー嫌いは何歳ごろまで続きますか?

A. 個人差はあるものの、恐怖が主な原因の場合は4〜5歳ごろに落ち着くことが多い印象。気持ちの切り替えが理由の場合は、年齢よりも本人のペースに左右される。

Q. シャンプーハットは本当に効果がありますか?

A. 「顔に水がかかる」という一番の恐怖要素を減らせるので、我が家では体感として効果があった。気持ちの切り替えが理由で嫌がる場合は、声かけと合わせて使うのがおすすめ。

■まとめ

シャンプーを嫌がるのは、わがままではなく、脳の発達段階からくる自然な反応。

見通しを伝える、選ばせる、怖さを否定しない。この3つの声かけを意識するだけで、お風呂の時間は少しずつ変わっていく。

今つらい思いをしている方の、明日のお風呂が少しでも楽になりますように。