■「切らない!」美容院の椅子で暴れる娘

先月、3歳の娘を美容院に連れて行きました。

椅子に座った瞬間、顔がこわばります。

ケープをかけられた途端、「イヤァァ!」と大声で泣き叫び、腕を振り回して暴れました。

美容師さんに何度も謝りながら、結局前髪だけをなんとか切ってもらって退散した僕。

家に帰ってから、なんで娘はここまで嫌がるんだろうと、脳科学の本を読み返しました。

■散髪を嫌がるのは「わがまま」じゃなかった

調べてみると、3歳前後の子供が散髪を嫌がるのには、脳の発達的な理由があることが分かりました。

3歳児の脳は、まだ「見通しを立てる」前頭前野が育ちきっていません。

だから「すぐ終わるよ」と言われても、それがどれくらい先なのか実感として分からないのです。

さらに、切った髪の毛が首や顔に触れるチクチクした感覚も、大人が思う以上に不快に感じやすい時期です。

ハサミの音、後ろから頭を触られる感覚、切った髪が顔にかかる感触。

見えない場所で何かが起きている恐怖も、暴れる理由の一つだと知りました。

■僕が変えた散髪の声かけ3つ

理由が分かってから、僕は声かけを3つ変えました。

1つ目は「終わりの見通し」を数字と体感で伝えることです。

「あと10数えたら終わりだよ」と言いながら、一緒に指を折って数えます。

抽象的な「もうすぐ」より、目に見える数字の方が娘には伝わりました。

2つ目は「チクチクする感覚」を先に教えておくことです。

「切った髪がちょっとチクチクするかもしれないけど、痛いわけじゃないよ」と事前に伝えるようにしました。

知らない感覚に驚くより、予告された感覚の方が受け入れやすいようです。

3つ目は「選ばせる」ことです。

「前髪だけ切る?それとも今日はやめとく?」と娘自身に選んでもらう場面を作りました。

自分で決めたという感覚があるだけで、抵抗が減った気がします。

■自宅で試してよかった工夫

美容院がどうしても難しい日は、自宅で少しずつ切ることにしました。

好きな動画を見せている間に、前髪だけをちょこちょこ整える方法です。

刃先が丸くなっている子供用のヘアカットハサミを使うと、動いてしまっても安心感がありました。

霧吹きで髪を軽く湿らせてから切ると、動いても切りすぎる心配が減って安心でした。

■よくある質問

Q. 散髪を嫌がるのはいつまで続きますか?

個人差はありますが、見通しが立てられるようになる4〜5歳頃から落ち着く子が多いようです。

うちの娘も、3歳の頃に比べると最近は椅子にじっと座れる時間が伸びてきました。

Q. 発達障害が関係している可能性はありますか?

感覚が敏感な子ほど散髪を嫌がりやすい傾向はありますが、それだけで判断できるものではありません。

他の場面でも極端に感覚過敏さが見られて心配な場合は、自己判断せず保育園の先生や専門機関に相談することをおすすめします。

Q. 美容院と自宅、どちらがいいですか?

慣れるまでは自宅で短時間ずつ切り、少しずつ美容院に慣れていくのがおすすめです。

キッズカット専門の美容院なら、子供の扱いに慣れたスタッフがいることも多く選択肢になります。

■まとめ

散髪を嫌がる娘に、以前の僕は「なんでそんなに嫌がるの」とイライラしていました。

でも脳の発達を知ってからは、娘の「イヤ」には理由があると思えるようになったのが一番の変化です。

見通しを伝える、感覚を予告する、選ばせる。

この3つの声かけを、今日も次の散髪で試してみようと思います。