夕方、積み木で遊んでいた3歳の娘が、思い通りに積めなかった瞬間、ブロックを勢いよく投げつけました。
「なんで投げるの!」
僕は反射的に大きな声を出してしまいました。
娘はさらに大泣きし、次の日もまた同じことが繰り返される。
そんな日々を送っていた僕が、脳科学を知って声かけを変えたら、少しずつ状況が変わってきました。
今日は、3歳児が物を投げる理由と、僕が実際に試して効果を感じた声かけ3つを紹介します。
■なぜ3歳児は物を投げてしまうのか
3歳前後の子どもは、感情をコントロールする脳の部位「前頭前野」がまだ発達の途中です。
「物を投げる」という行動は、わがままではなく、言葉にできない気持ちが体からあふれ出しているサインだと言われています。
思い通りにいかない悔しさや、うまく伝えられないもどかしさを、3歳児はまだ言葉で表現しきれません。
その結果、手近にあるものを投げるという形で気持ちを発散させてしまうのです。
■「ダメ!」と頭ごなしに叱っても効果が薄い理由
僕は最初、「ダメでしょ!」「危ないから投げないの!」と、行動そのものを止めることばかり考えていました。
でも、興奮状態にある3歳児の脳は、叱られている内容を理性的に理解できる状態ではありません。
むしろ大きな声で叱ると、子どもはさらに興奮し、癇癪が長引くことも少なくありませんでした。
■僕が実際に変えた3つの声かけ
いろいろ試した中で、特に効果を感じた3つを紹介します。
1. 気持ちを言葉にして代弁する
投げた瞬間にまずやったのは、行動を止める前に気持ちを代弁することでした。
「悔しかったね」「うまくいかなくてイヤだったね」
そう声をかけるだけで、娘の表情が少し和らぐ瞬間が増えました。
叱る前に気持ちを言葉にしてあげると、子どもは「わかってもらえた」と感じて落ち着きやすくなります。
2. 投げてもいい代替行動を先に用意しておく
物を投げること自体は、体を動かして発散したいという欲求の表れでもあります。
そこで、柔らかいボールやクッションを「投げてもいい物」として決めておき、「投げたいときはこっちにしようね」と事前に伝えるようにしました。
完全に投げなくなったわけではありませんが、「これなら投げていいよ」と誘導できる場面が増えたのは大きな変化でした。
3. 興奮している最中は叱らず、落ち着いてから短く伝える
物を投げた直後の興奮状態で長々と説明しても、娘にはほとんど届いていませんでした。
そこで、興奮している間は安全確保だけに徹し、落ち着いてから「さっき投げたのは危なかったね、次はこうしようね」と短く伝えるようにしました。
長い説教よりも、落ち着いたあとの一言のほうが、ずっと伝わっている手応えがあります。
■よくある質問
Q. 物を投げるのは発達障害のサインですか?
3歳前後で物を投げる行動自体は、多くの子どもに見られる発達の一過程です。
ただし、頻度が極端に高い、言葉の発達や対人関係に他の気になる点もあるという場合は、自己判断せず、保育園の先生や自治体の発達相談窓口に相談してみることをおすすめします。
Q. 男の子と女の子で違いはありますか?
我が家では6歳の息子より3歳の娘のほうが物を投げる場面が多く、性別よりも年齢的な発達段階や、その子の気質による部分が大きいと感じています。
Q. いつまで続きますか?
個人差はありますが、言葉で気持ちを説明できるようになるにつれて自然と落ち着いていくケースが多いようです。
我が家でも、3歳半を過ぎたあたりから少しずつ頻度が減ってきました。
■まとめ
3歳の娘が物を投げるたびに、僕はずっと「どう叱ればやめさせられるか」ばかり考えていました。
でも本当に必要だったのは、叱り方を工夫することではなく、投げる前の気持ちに気づいて言葉にしてあげることだったのかもしれません。
今日紹介した3つの声かけが、同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
