運動会のかけっこで1位になって、満面の笑みで駆け寄ってきた6歳の長男(年長)に、僕は「1位すごいじゃん!天才だね!」と言いました。
長男は本当に嬉しそうでした。
でも、その1年後。
次の運動会が近づくと、長男はこんなことを言い出したんです。
「もし1位になれなかったらどうしよう」。
楽しみにしていたはずの運動会が、いつの間にか「結果を出さなきゃいけない場所」に変わっていました。
脳科学や子育て心理学を調べていくうちに気づきました。
「すごいね」「天才だね」という、僕が良かれと思ってかけていた言葉こそが、長男の自己肯定感を少しずつ下げていたのかもしれない、と。
今日は、僕が実際にやってしまっていた子供の自己肯定感を下げるNG言葉と、そこから変えた言い換えを3つ、実体験ベースでまとめます。
■結論:自己肯定感を下げる言葉には共通点がある
NG言葉に共通するのは、「結果」「比較」「否定」から入っているという点です。
子供は言葉の意味だけでなく、「自分がどう見られているか」を敏感に感じ取ります。
3つのNGパターンと言い換えを見ていきます。
■NG①「すごいね」「天才だね」だけで終わる結果への称賛
運動会のかけっこで1位を取った長男に、僕は「1位すごいじゃん!天才だね!」と結果と才能だけを称賛していました。
これを続けると、子供は「結果を出せている自分」にしか価値を感じられなくなり、失敗を恐れて挑戦を避けるようになる恐れがあります。
いわゆる条件付きの自己肯定感です。
今は「最後まで諦めずに走ってたね。どこが一番頑張れたと思う?」と、結果ではなくプロセスに光を当てるようにしています。
■NG②きょうだいと比べる言葉
3歳の長女がなかなか自分で靴を履けず、朝の忙しい時間に待ちきれなくて「お兄ちゃんはもうできたのに」と言ってしまったことがあります。
比較されると、子供は「自分はお兄ちゃんより劣っている」という基準で自分を測るようになり、他人との差で自分の価値を決めるようになってしまいます。
今は「この前より、ここまで自分でできるようになったね」と、過去の本人と比べる言葉に変えています。
■NG③「早く」「なんで〇〇しないの」など急かす言葉
朝の身支度で「早く早く!」「なんでまだ着替えてないの!」と急かし続けていた時期がありました。
否定形・命令形で始まる言葉は、繰り返されるほど子供に「自分はダメな存在」という否定的な自己像を刷り込みやすいと言われています。
今は「今日は何から準備しようか?」と、提案・選択の形にして子供自身に決めさせるようにしています。
■脳科学的にみたNG言葉の影響
幼児期は、理性や自制心を司る前頭前野がまだ発達途中で、感情の中枢である扁桃体が優位に働きやすい時期だと言われています。
だからこそ、頭でわかっていても、言葉で受けた否定的な感情がそのまま「自分はダメなんだ」という感覚として残りやすいのだと思います。
■よくある質問
Q. 自己肯定感が低い子供にはどんな特徴がありますか?
新しいことへの挑戦を怖がる、「どうせ僕(私)なんて」と口にする、他人の顔色をうかがいすぎる、といった様子が見られることがあります。
Q. 子供の自己肯定感はいつ頃までに決まりますか?
「3歳・7歳・10歳が節目」という説もありますが、決まった年齢で固定されるわけではなく、その後の関わり方次第で何歳からでも育て直すことができると言われています。
Q. 一度NG言葉を使ってしまったら、もう手遅れですか?
手遅れではありません。
僕自身、長男に「天才だね」と言い続けていたことに気づいてから言い換えを始めましたが、大切なのは「気づいた時から変える」ことだと感じています。
1回の失敗より、日々の積み重ねの方向性の方が大事だと思います。
最後に、自己肯定感をテーマにした絵本を1冊。
声かけと合わせて、読み聞かせから伝えるのもおすすめです。
■まとめ
「結果」「比較」「否定」から入っていないか。
この3つを避けて、「プロセス」「本人の過去」「主体性」に光を当てる言葉に変えるだけで、子供への声かけは大きく変わります。
僕自身、まだ完璧にはできていませんが、意識するようになってから、長男が「失敗しても大丈夫」と自分から言うようになった場面が増えてきました。
今日から、一つだけでも言い換えてみませんか。