先に「おしっこ」は順調に成功したのに、なぜか「うんち」だけは頑なにオムツを要求してくる。我が家も、長男(現在6歳・年長)も長女(現在3歳・年少)も、まったく同じ壁にぶつかりました。おしっこはスムーズにパンツへ移行できたのに、うんちだけは何日も、何週間もオムツを手放せなかったんです。
結論から言うと、これは決して珍しいことでも、しつけの失敗でもありません。発達的にも脳科学的にも、うんちだけ抵抗するのには理由があります。今日は、2人の子どもで実際に試して効果があった対処法と、いつ頃を目安に解決するのかを、僕自身の体験を交えてお伝えします。
■「うんちだけできない」が起きる3つの理由
1.肛門括約筋のコントロールがまだ未熟
おしっこを止める筋肉と、うんちを我慢する・出す筋肉は別物です。膀胱のコントロールより肛門括約筋のコントロールのほうが遅れて発達するため、「おしっこは平気なのにうんちだけ苦手」という時期が生まれるのはごく自然なことです。
2.「自分の体の一部を手放す」ことへの本能的な抵抗
子どもにとって、うんちは自分の体から出てきたものという感覚が強く残っています。トイレに落ちて流れていく様子を見て、自分の一部がなくなるような感覚的な不安を覚える子は少なくありません。補助便座の下に何もない浮いている感覚も、この不安を強めます。
3.オムツの中で踏ん張る安心感への依存
これまでずっとオムツの中で踏ん張って出してきた子にとって、オムツはうんちを出すための正解の場所として脳に強く記憶されています。トイレという新しい場所・新しい姿勢に切り替えるには、想像以上に時間がかかることがあります。
■我が家の実例。長男と長女で全然違った「うんちの壁」
長男の場合、おしっこのトレーニングは2週間ほどでほぼ完了したのに、うんちだけは「トイレに座るのも嫌」という状態が1ヶ月以上続きました。無理に座らせようとするたびに大泣きし、逆にオムツを我慢して便秘気味になってしまったこともあります。ここで焦って叱ってしまったのが、今振り返ると一番の反省点です。
長女は逆のパターンで、トイレに座ること自体は嫌がらなかったものの、オムツを履いてからでないとうんちが出せない状態がしばらく続きました。長男の経験があったので、今回はオムツで踏ん張ってからトイレに座らせるという中間ステップを挟んだことで、比較的スムーズに移行できました。
■年齢別に見る、うんちだけできない時への声かけ
2〜3歳頃
この時期はまだ、うんちを我慢する感覚自体をつかんでいないことが多い時期です。「トイレでして」と強制せず、「うんちが出そうかな?」と体のサインに気づく声かけを優先しましょう。できなくて当たり前、という前提を親が持つことが大切です。
4〜5歳以降
体の準備は十分整っていることがほとんどなので、この時期の「できない」は心理的な要因(過去の失敗体験、痛い思いをした記憶など)が大きく関わっています。なぜ嫌なのかを子ども自身に聞いてみる、無理強いをやめて数日様子を見る、といった心のケアを優先した方が結果的に早く解決することが多いです。
■今日から試せる具体的な対処法5つ
1.無理に座らせない・失敗を叱らない
うんちの失敗を叱ると「うんち=怒られること」という連想が強化され、余計に我慢するようになります。オムツの中でできたことも「教えてくれてありがとう」と一旦受け止めるくらいの余裕を持ちましょう。
2.足がしっかり踏ん張れる補助便座・踏み台を使う
大人用のトイレに補助便座だけをつけると、足が宙に浮いて踏ん張れず、うんちが出しにくくなります。足裏がしっかり床や踏み台につく状態を作ってあげると、それだけで出やすくなる子もいます。
3.うんちをテーマにした絵本で心理的ハードルを下げる
うんちを題材にした絵本を読み聞かせると、うんちは怖いものじゃないという感覚を遊びの延長で持たせることができます。トイレの話題を家庭内でタブー視せず、笑って話せる空気を作るのがポイントです。
4.トイレでできたら大げさに褒める・成功を可視化する
シール台紙などで「できた日」を可視化すると、子ども自身が達成感を積み重ねやすくなります。結果よりも「トイレに座れた」「教えてくれた」という過程を褒めるのがコツです。
5.オムツからトイレへの移行に中間ステップを挟む
いきなりゼロか100かではなく、オムツを履いたままトイレの近くに立つ、オムツを履いた状態で便座に座るなど、段階を細かく分けることで抵抗感を減らせます。長女の場合はこの方法が一番効果的でした。
■うんちトレーニングを後押ししてくれるおすすめグッズ
実際に使ってみて「これは助かった」と感じたグッズを紹介します。
■よくある質問
Q. トイレトレーニングでうんちだけできないのはいつまで続きますか?
A. 個人差が大きいですが、多くの場合は数週間〜数ヶ月で解決していきます。5歳を過ぎても続く場合は、便秘や排便の痛みなど身体的な要因が隠れていることもあるため、気になる場合は小児科に相談してみてください。
Q. うんちだけ何歳までにできるようになりますか?
A. 一般的には4〜5歳頃までに完了する子が多いとされていますが、あくまで目安です。「何歳までに」と期限を決めて焦るより、子どものペースに合わせる方が結果的に早く進むことが多いです。
Q. トイレでうんちをするのを怖がって泣いてしまいます。どうすればいいですか?
A. 無理に座らせるのをいったん中断し、オムツでの排便に戻すのも一つの選択肢です。「トイレ=怖い場所」という記憶が定着してしまうと、そこから引き戻すのに余計に時間がかかります。数週間空けてから、絵本や声かけで心理的ハードルを下げてから再開するのがおすすめです。
■まとめ
「おしっこはできたのに、うんちだけできない」というのは、決して特別なことではなく、多くの子どもが通る自然な壁です。焦って叱るよりも、体の発達と心の準備が整うタイミングを待つ姿勢が、結果的に一番の近道になります。我が家の2人の実例が、同じ悩みを抱える方の参考に少しでもなれば嬉しいです。