• 2025年上半期に盗まれた暗号資産(仮想通貨)の総額は24億7000万ドルを超え、2024年全体を上回った。これは主に、被害額が合計で17億8000万ドルに上った、バイビット(Bybit)のセキュリティ侵害とCetus Protocolのエクスプロイト(脆弱性につけ込んだ攻撃)という2つの事件による。
  • ウォレットのセキュリティ侵害による損失は17億ドルに上り、フィッシング攻撃による盗難は132件で被害額は4億1000万ドルに上った。
  • イーサリアムが最も標的とされたブロックチェーンで、164件の事件で15億ドルが盗まれた。第2四半期には年初3カ月間と比べて、損失が52%減少した。

【ロンドン 3日 cryptoinfo】— ブロックチェーンセキュリティ企業CertiKが3日公表した報告書によると、2025年上半期にハッカーが盗み出した暗号資産の被害総額は24億7000万ドル(約3500億円、1ドル=144円換算)に達し、2024年通年の24億2000万ドルを既に上回った。

被害額の大半は、暗号資産取引所バイビット(Bybit)のセキュリティ侵害と、分散型取引プロトコルCetus Protocolへの攻撃に集中しており、2件の合計被害額は17億8000万ドルに上る。

今年上半期、最も多くの損失をもたらした攻撃手法はウォレットへの不正アクセスで、17億ドル相当の被害となった。さらに、パスワードや認証情報を騙し取るフィッシング攻撃も132件発生し、約4億1000万ドルが盗まれた。

CertiKの共同創業者、ロンフイ・グー(Ronghui Gu)氏は「全体として憂慮すべき数字だが、上半期の被害の大部分は、規模の大きい2件の事件によるものだ」と指摘。そのうえで「いずれにしても、業界には依然として課題が多い」と述べた。

報告書によれば、第2四半期(4〜6月)の被害額は8億100万ドルで、前四半期比52%減少した。ブロックチェーン別ではイーサリアム上で164件、約15億ドル相当の被害が発生し、ビットコインでは10件、約3億7300万ドルが盗まれた。