【ニューヨーク 3日 cryptoinfo】— ビットコイン(BTC)マイナーの収益が、ネットワーク全体での取引手数料の減少やハッシュレート上昇の影響を受け、約2カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。しかし、市場ではマイナーによる大規模な売却圧力は今のところ観測されていない。

The Block Researchなどのデータによると、7月第1週のビットコインマイナーの1日あたり収益は約2,500万ドルとなり、4月以降で最も低い水準を記録した。背景には、ビットコインの価格調整や取引活動の鈍化、ならびに半減期後のブロック報酬減少がある。

一方で、オンチェーンデータ分析企業CryptoQuantによると、マイナーのウォレットから取引所への大規模な送金は依然として限定的で、売却による価格下押し圧力は見られていない。

「収益の減少にもかかわらず、マイナーは蓄積傾向を維持しており、市場への直接的な影響は現時点で限定的だ」と、CryptoQuantのアナリストは指摘している。

ビットコイン価格は3日、10万6000ドル台で小動きとなっており、投資家はマクロ経済や米国の通商政策など外部環境の変化を注視している。

それでも、市場関係者が懸念していたマイナーの大規模な売却は発生していない。マイナーのウォレットからのビットコイン流出は、2月の1日2万3000BTCから、現在は約6000BTCと大幅に減少しており、取引所への送金も増加していない。

長期保有姿勢を示す「サトシ時代」のマイナーも静観している。2009~2011年にマイニングされた古いコインの売却は、2025年に入ってからわずか150BTCにとどまり、昨年の約1万BTCから大きく減少した。

さらに、中規模マイナーとみられる100~1000BTC保有アドレスは3月以降で約4000BTC積み増しており、2024年11月以来の高水準となった。

市場分析企業CryptoQuantは「マイナーは価格反発を見越した長期戦略を取っている可能性がある。現状の価格水準では売り圧力は限定的」と分析している。