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【市場動向】ビットコイン、関税懸念も小幅安 暗号資産関連株は下落
【ニューヨーク 27日 cryptoinfo】— 暗号資産市場は27日、トランプ米大統領がカナダとの貿易交渉の打ち切りと新たな関税方針を示したにもかかわらず、比較的落ち着いた値動きとなった。ビットコインは小幅に下落し、関連株は売りが優勢だった。
CoinDeskのデータによると、ビットコイン(BTC)は前日比0.7%安の10万6700ドルで取引された。主要暗号資産20銘柄で構成するCoinDesk 20 Indexも同じく0.7%下落した。
個別銘柄では、スイ(SUI)が3.3%上昇するなど一部に買いが見られたが、全体的には方向感に乏しい展開となった。一方で、暗号資産関連株は大きく下落し、コインベース・グローバル(Coinbase Global)は6%安、ステーブルコイン発行企業サークル(Circle)は16%安となった。サークル株は23日の高値から40%下落している。
マイニング関連では、人工知能(AI)企業コアウィーブ(CoreWeave)による買収検討報道で26日に急騰したコア・サイエンティフィック(Core Scientific)が横ばい圏で推移した一方、ハットエイト(Hut 8)は6.5%下落した。
トランプ大統領は同日、カナダが米国テクノロジー企業に対してデジタルサービス税を導入したことを受け、カナダとの貿易交渉を停止すると発表。さらに7日以内に新たな関税を通知するとしている。米国とカナダの間で一時的に停止していた相互関税措置は7月9日に失効する見通しだ。
ただし、市場関係者はこうした通商リスクを冷静に受け止めている。コインベースのアナリストはリサーチノートで「この状況が経済データに直ちに反映されていないことから、市場は関税による経済リスクをほとんど織り込んでいない」と指摘。関税がインフレ圧力につながる懸念も限定的だとの見方を示した。

