9月下旬に 八ヶ岳南麓 に旅行してきました。

 

 

 

アフリカンアートミュージアム を見学した後

ずっと訪れてみたいと思っていた 清春芸術村 に訪問しました。

 

ところで

ここに来る途中、安全確認のため一時停止した場所がちょうど柿の木の下で、

タイミングよく?悪く?

上から熟した柿が落下してきてボンネットを直撃。

黒い車のボンネットがオレンジ色に染まり

ベッタベタの大惨事に見舞われるという出来事がありまして・・・アセアセ

 

私としては笑い話にできるエピソードなのですが

車をすごく大事にしていて

常にピッカピカにしておかないと気が済まない旦那さんはテンションダダ下がり。もやもや

もちろん、常備しているアイテムでふき取りはしてみましたが、

熟した柿のベッタベタは手強い。泣

 

そんな訳で

旦那さんは私をここに降ろして、洗車できるところを探しに行ったのでした。魂が抜ける

 

 

 

 

清春芸術村

廃校になった旧清春小学校の跡地に造られた芸術文化複合施設です。

アーティストの創作と交流の場として

1980年に開村したそうです。

 

 

 

門を入ると正面に建つのは「ラ・リューシュ」

 

若き日のシャガールやモジリアニなど巨匠を生んだアトリエ兼住居として

現在もパリの記念建築とされているものと同様のギュスターブ・エッフェルの建築だそう。

 

 

 

元々は1900年に開催されたパリ万国博覧会のパビリオンに使用されていたもので、

老朽化により取り壊しが決定された際、

清春芸術村 の創立者である吉井長三氏が買い取り

日本に移築しようとしたところ事態は好転。

パリでの保存が決定したため、

設計図を買いとり全く同じものを1981年に再現。

アーティストのための創作の場「ラ・リューシュ」がパリ以外にもう1つ

この地にも完成したのだそうです。

 

 

 

残念ながら中に入ることはできませんが、

こちらの1室は外から見られるようになっていました。

 

 

 

こちらは「清春白樺美術館」

 

武者小路実篤や志賀直哉など「白樺派」の作家たちが建設しようとして

夢を果たせなかった美術館を

彼らを敬愛し、個人的にも親交があった吉井長三氏が実現したそうです。

 

 

 

館内は写真撮影不可。

「白樺派」が愛したルオーの作品や「白樺派」にまつわる

色々なものが展示してありました。

 

 

 

清春白樺美術館 の前には若い白樺の林があり、

その奥にも小さな建物が建っています。

 

 

 

「ルオー礼拝堂」です。

 

20世紀最高の宗教画家であり、

「白樺派」が愛したジョルジュ・ルオーを記念して建てられた礼拝堂です。

 

 

 

入口の扉の上に施されたステンドグラスは

ルオー自身が製作・彩色したものだそうで、

ルオーの次女が吉井長三氏に贈ったことがきっかけで

この礼拝堂を建てることになったのだとか。

 

内部からステンドグラスの写真を撮るのを忘れる痛恨のミス。無気力

 

 

 

小さな礼拝堂です。

 

 

 

祭壇の背後の壁に掲げられている木彫りのキリスト十字架も

ルオー自身が彩色したものだそうです。

 

 

 

左右の壁には絵が。

 

 

 

自動芝刈り機君がお手入れに余念がない緑の芝生の向こうに建つのは

「光の美術館」

 

 

 

安藤忠雄氏が設計したこちらの美術館には人工照明が一切無く、

照らすのは自然光のみ。

 

 

 

 

 

天気もそんなに良くなかったのですが、内部は意外なほど明るかったです。

 

 

 

雑誌「白樺」の復刻版や

「白樺派」ゆかりの作家による文学・美術書などを揃える「白樺図書館」

一般公開はされていません。

 

 

 

 

 

「石のサウナ」

 

 

 

「エッフェル塔の階段」

エッフェル塔完成100周年の1989年にフランスから贈られた

本物のエッフェル塔の一部だそうです。

隣の人物像はセザールによるギュスターヴ・エッフェル像。

 

 

 

「茶室 徹」

茶室を支えるのは 清里芸術村 に植わっていた樹齢80年の檜だそう。

 

 

 

茶室の傍をはじめ、

清春芸術村 の敷地内には立派な桜の樹が沢山植えられています。

これらの桜は、旧清春小学校の落成を記念して

1925年に生徒たちが植樹したものなのだとか。

 

 

 

桜の季節には

名建築と桜のコラボの素晴らしい景色が見られるようです。

 

 

 

桜の季節じゃなくてもすごくいい所です。

なのに、観光客が少なくてとっても静か。

穴場スポットなんでしょうか?

 

 

 

今回は熟した柿事件のせいで旦那さんが見学し損ねたので、

また改めて訪問したいと思います。にっこり