7月に姉と 名古屋旅行 に行って来ました。

 

 

 

2日目は 名古屋港水族館 に行ったのですが、

その際 南極観測船ふじ・ポートビル海洋博物館・

ポートビル展望室 も見学できる共通入館券を購入しました。

 

 

 

暑いし、天気も怪しいし、

もうこの日はこの界隈(名古屋港ガーデンふ頭)の屋内施設で

1日過ごす事に決めたのです。

 

 

 

名古屋港水族館 に行く前から気になっていた

オレンジ色の船に行ってみましょう!

 

 

 

オレンジ色の船は 南極観測船「ふじ」船

1965年(昭和40年)から18年間活躍した2代目の 南極観測船 です。

南極観測船 というと、

厚い氷を砕きながらグイグイ進んでいくイメージがありますが、

本格的な砕氷艦としては「ふじ」が日本で最初の船なんだそうです。

 

 

 

入口で 乗船証明書 が貰えました。ニコニコ

 

 

 

乗船してすぐのエリアは食堂&調理室でした。

 

 

 

一瞬、調理室で作業をしている人がいる!とドキッ凝視ハッとしましたが、

リアルなマネキンさんたちでした。

船内には随所にマネキンさんたちが配置され、

現役だった頃の「ふじ」にタイムスリップしたかのように

臨場感たっぷりに当時の様子が再現されています。

 

この調理室では乗組員約240名分の食事を作っていたそうです。

食糧は冷凍や乾燥で保存しているものがほとんどで、

新鮮な野菜は常に不足していたため、

なんと船内で もやしの栽培 をしていたそうですよ。びっくり

 

 

 

何年か前に横浜にある 帆船日本丸 を見学しましたが、

こういった船は基本造りが似たような感じなのですかね。

写真をシャッフルしたら、

どっちがどっちだかわからなくなっちゃいそうです。滝汗

 

 

 

こちらのお部屋は2人部屋のようです。

デスクには図面?地図?

何やら資料が広げられていますね。

 

「ふじ」の乗組員は

約200名の海上自衛隊員と、約40名の観測隊員だったそうです。

寝室は階級によって分けられ、

船長以外の幹部である士官約30名が

このような2段ベットがある部屋で過ごしたようです。

 

 

 

こちらは先任海曹という階級の方たちの寝室です。

隠れていてよく見えませんが右奥の方にも2段ベッド?

いや・・・3段ベッド?があり、

少なくとも4人以上は過ごしていたと思われます。

 

マネキンさんたちのポーズがやけにリアル。

こちらの方々は当時流行っていたらしい「キャロム」を楽しんでいます。

 

写真は撮り忘れちゃったのですが、

1番階級の低い一般乗組員の方たちにはこういう寝室は無く、

壁もない広めの居住区にハンモックみたいな揺れるベッドが吊るされていて

雑魚寝状態だったみたいです。

 

 

 

医務室は手術ができる設備も整っていたそうです。

 

 

 

5ヶ月間も船で過ごすので、船内には理髪店もあります。

ただ、髪を切ってくれるのはプロではなく

出港前に訓練を受けた手先の器用な乗組員だったそうです。ハサミ

 

 

 

船内には 南極の博物館 もありました。

 

 

 

右が日本の氷で、左が南極の氷。

南極の氷は雪が押し固められたもので、

大気を閉じ込めているために白いのだそうです。

 

 

 

南極の博物館 を見学したら、操舵室に向かいます。

 

 

 

先ほど「ふじ」が日本で最初の本格的な砕氷艦だと書きましたが、

「直流ディーゼル電気推進方式エンジン」

というエンジンが使われたそうです。

これは、ディーゼルエンジンで発電して

電気の力でスクリューを回すという方式だそうです。

氷が厚くて割れない時は、

200mくらい後退した後に最大馬力で前進し、

氷に体当たりしながら氷に乗り上げ、

船の自重で氷を砕く「チャージング」航法で進むのだそうです。

 

 

 

18回の航海で平均2000回も「チャージング」航法が行われたそうです。

氷を砕きながらグイグイ進むイメージと最初に書きましたが、

その氷を砕くのもどれだけ大変なことなのか勉強になりました。

 

 

 

舵の傍にカンペが貼ってありました。ニコニコ

 

 

 

旦那さんと一緒のおでかけだと

美術館や博物館なども驚くスピードで進んでしまうので

じっくり見学ができないのですが、

今回は説明文を読みながら充実した見学ができて良かったです。